2023.10.05 ブランド時計
【ロレックス】サブマリーナ品番別の違いを解説!前モデルや他コレクション、デイト・ノンデイトの違い
ぜに屋 本店
ロレックスの定番モデルのサブマリーナは、逆回転防止ベゼルを搭載したダイバーズウォッチです。購入するにあたって気になる「違い」を知りたい方もいるでしょう。
そこで今回は、モデル間の違いや他コレクション、デイト・ノンデイトの違いなどを解説します。
ロレックス サブマリーナの特徴
サブマリーナは、ダイバーズウォッチとして位置づけられており、「ロレックス三大発明」のひとつであるオイスターケースによって防水性に優れたコレクションです。
誕生した1953年当時は、水深100mまで潜水可能でしたが、現在は300mまで向上し、潜水時間を設定する際の操作を確実なものにするための逆回転防止ベゼルを搭載しています。
現在のダイバーズウォッチは、ほとんどがロレックスのサブマリーナから影響を受けているといっても過言ではありません。
サブマリーナの針、アワーマーカー、ベゼルのカプセルには、ブルーの発光素材を採用しており、潜水中の視認性も優れています。
誤って開くことのないオイスターロックと長さ調節に工具不要なロレックスグライドロックが搭載されているため、潜水時にも安心でダイビングスーツの上からも付けられる仕様です。
ムーブメントには、キャリバー3230とキャリバー3235(デイト)を採用しており、最先端の技術を搭載。
2023年9月現在は、オイスタースチール、イエローゴールド、ホワイトゴールドのモデルが展開されていますが、サイズは41mmのみです。
そんなサブマリーナは、1953年の発売当初からロレックスの定番・人気コレクションであり、ダイバーだけでなく日常使いするビジネスマンにも人気があります。
サブマリーナの歴代モデル
サブマリーナは、1953年に登場してから幾度となくマイナーチェンジが行われてきました。
以下では、歴代のサブマリーナをかんたんに紹介します。
年代 | 登場モデルの特徴 |
---|---|
1953年 | 回転ベゼルを採用しており、ダイバーが潜水時間を計測できる形になっている世界初のダイバーズウォッチとして初代のサブマリーナが登場。 |
1956年 | 防水機能が200mまで向上し、ジェームス・ボンドが映画のなかで使用した「ボンド・モデル」が登場。 |
1959年 | 防水機能200mが定着。潜水中にリューズが当たったり、引っかかってしまうという問題からリューズガードが採用された。 |
1964年頃 | 約25年間製造・販売された型番5513のサブマリーナが登場。今でも「アンティークサブマリーナ」として目にすることのあるモデル。 |
1965年 | はじめてデイト機能が搭載されたモデルが登場。 |
1980年 | デイトモデルの2世代が登場。風防にサファイアクリスタルが採用され、さらに現在のサブマリーナ同様に防水性が300mまで向上。 |
1986年 | 「トリプルゼロ」と呼ばれている型番168000が登場。生産年数が少なく、今では時計コレクターに注目されるモデル。 |
1989年 | 約25年ぶりにマイナーチェンジされたノンデイト。防水性300m×サファイアクリスタルを採用。同じ年にはデイトモデルの約20年間製造されたロングセラー16610が登場。 |
2003年 | サブマリーナ50周年を記念したグリーンのベゼルが登場。インデックスと針が大きくなり、視認性も向上。 |
2010年 | サブマリーナでは初めてセラミックベゼルが採用される。その後グリーンの文字盤の大胆デザインが登場。 |
2012年 | ノンデイトがマイナーチェンジ。耐磁性・衝撃性に優れたパラクロム製のヒゲゼンマイを採用。 |
2023年 | サブマリーナ70周年。以前よりも明るめの色味へと変更したロレックス グリーンカラーが登場。 |
初のダイバーズウォッチを誕生させてから、防水機能は300mまで向上し、カレンダー機能を搭載したデイトとノンデイトの2種類を展開しています。
シンプルなデザインが特徴的ですが、「ボンド・モデル」や「トリプルゼロ」、「グリーンベゼル」など、コレクターが注目するモデルも多く登場しているのも特徴です。
サブマリーナ直近3世代の違い
続いて、サブマリーナ直近3世代の以下のモデルの違いについてご紹介します。
- 1988〜2010年頃までの「Ref.16610」
- 2010〜2020年頃までの「Ref.116610」
- 2020年〜現在までの「Ref.126610」
Ref.16610とRef.116610の違い
まずは、2つ前の「Ref.16610」と1つ前の「Ref.116610」の違いについてご紹介します。
ベゼルインサートは、2010年までアルミだったものがセラミックに変更し、傷つきにくい素材へと変化しました。
さらに、ケースサイズは変わらないものの、ラグ幅とリューズガードが大きくなったことで、時計の存在感がアップしています。
細かいところでいうと、ベルトに隙間がなくなり、ゆるみにくく堅牢性が向上。
バックルが大きくなったことから、折込式からスライド式に変更されました。
インデックスは大きくなり、針は太くなったことで視認性も向上され、夜光塗料が青緑色のルミノバから、青色に光るクロマライトに変更されたことで、発光時間も2倍になりました。
見た目に関してはところどころ違いが見えますが、中身のムーブメントは同じです。
Ref.116610とRef.126610の違い
続いて、現行モデルと1つ前のモデルの違いを解説します。
見た目では、三世代目「Ref.126610」のケースは40mmから41mmにサイズアップし、その分ラグがシャープになりました。
ブレスは1mm太くなったものの、スタイリッシュな印象に変化しています。
また、針の長さは若干、現行モデルが長くなり、6時のところにロレックスの王冠マークが採用されました。
見た目だけでなく、ムーブメントはキャリバー3155から3235に変更。
3235は他の現行コレクションにも使用されている優れたものであり、耐衝撃性・耐磁性が向上され、「日付変更禁止時間帯」もないため日付変更がより手軽になりました。
サブマリーナのデイトとノンデイトの違い
続いて、サブマリーナの「デイト」と「ノンデイト」の違いについて解説します。
ノンデイトはキャリバー3230、デイトはキャリバー3235といったムーブメントの違いはあるものの、機能面の差はほとんどありません。
両者の主な違いは以下の2点です。
カレンダー機能の有無
デイトはカレンダー機能が搭載されており、腕元で日付が確認できるようになっています。
現在、日付はスマホでもかんたんに確認できる時代ですが、スマホを取り出す手間がかかるため、スマートに日付が確認できるデイトはビジネスシーンでも高い人気があります。
一方のノンデイトで確認できるのは時刻のみですが、カレンダーがない分シンプルなデザインであり、元祖サブマリーナを感じられる1本です。
ノンデイトは安い
ノンデイトはカレンダー機能がない分、安いといった特徴があります。
実際にサブマリーナの現行モデルの定価を比較すると、約15万円の差があることが分かります。
サブマリーナー デイト 126610LN | 1,344,200円 |
サブマリーナー 124060 | 1,193,500円 |
ムーブメントの違いによって起こる価格の差ですが、違いはカレンダー機能の有無のみで機能性に大きな差はありません。
確かな機能性は持ちつつ、シンプルでリーズナブルなロレックスが欲しい方には、サブマリーナのノンデイトがおすすめです。
サブマリーナとその他のモデルの違い
次には、サブマリーナとよく比較される以下のコレクションとの違いを解説します。
- シードゥエラー
- ディープシー
- ヨットマスター
シードゥエラーとの違い
ロレックスのシードゥエラーは、サブマリーナの上級モデルとして1967年に登場し、プロダイバーに人気のモデルです。
大きな違いは、ベゼルの目盛りと防水性です。
シードゥエラーはもともと防水性を優先するため、日付に拡大鏡がついていないデザインを採用していましたが、現行モデルを含め50周年の2017年の新モデル以降に拡大鏡を採用したことで現在は、カレンダーで見分けることはできなくなっています。
そこで今ではベゼルの目盛りが、ひと目で見分けるポイントになっています。
ベゼルの目盛りが1周ついているものがシードゥエラーであり、15分までのものはサブマリーナです。
また、シードゥエラーの防水性は非常に優れており、サブマリーナの防水性は300mなのに対し、シードゥエラーは4倍以上の1,220mと高い防水性を備えています。
価格は、サブマリーナの上級モデルということで類似するデザインで比較すると、定価は以下のようにシードゥエラーが約40万円高くなっています。
サブマリーナー デイト SS 126610LN 41mm | 1,344,200円 |
シードゥエラー SS 126600 43mm | 1,729,200円 |
サブマリーナー デイト SS+YG 126613LB 41mm | 2,043,800円 |
シードゥエラー SS+YG 126603 43mm | 2,359,500円 |
ディープシーとの違い
ディープシーは、シードゥエラーよりも新しく、1971年頃に誕生しました。
防水性は、サブマリーナの10倍以上の3,900mであり、プロのダイバーも使用する本格的なダイバーズウォッチです。
ヘリウムガスエスケープバルブの搭載によって、時計内に入ってしまったヘリウムガスを外へ排出する機能が搭載されたことで、故障を防ぐことに成功しました。
見た目では、ベゼルの目盛り・拡大鏡の有無・サイズの違いがあります。
ベゼルの目盛りが15分までなのがサブマリーナであり、ディープシーは1周目盛りがついています。
また、サブマリーナの日付には、サイクロップレンズといった拡大鏡が採用されていますが、防水性に特化したディープシーには現行モデルでも採用されていません。
さらに、ディープシーのケースサイズは44mmと50mmの大きなサイズ感と重厚感があります。
価格は、類似デザインで比較すると約50万円ほどディープシーが高くなっています。
サブマリーナー デイト SS 126610LN 41mm | 1,344,200円 |
シードゥエラー SS 126600 43mm | 1,851,300円 |
ヨットマスターとの違い
ヨットマスターは、1992年に登場した歴史の浅いモデルです。
サブマリーナとの主な違いは、逆回転防止ベゼルを持たない点とロレックスのスポーツウォッチのなかで唯一37mmからサイズ展開している点ではないでしょうか。
サブマリーナの防水性が300mなのに対して、ヨットマスターは100mであり、逆回転防止ベゼルを持たないモデルです。
そのため、ヨットマスターはダイバーズウォッチとしては認められていません。
また、ベゼルの目盛りが15分までである点はサブマリーナと同じですが、数字は立体であり、凹んだ部分はサンドブラスト仕上げであるデザインもサブマリーナと異なります。
さらにヨットマスターは、ロレックスのスポーツウォッチのなかで唯一37mmからサイズ展開しており、ロレックス初のラバーベルトが使われています。
文字盤にダイヤモンドが敷き詰められたり、秒針と「Yacht-Master」の文字の色を変えた遊び心があるデザインもヨットマスターの特徴であり、サブマリーナと違う点です。
サブマリーナが選ばれる理由
続いて、ロレックスのなかでもサブマリーナが選ばれる理由を解説します。
歴史が長く安定した価値
1953年に登場してから現在まで人気が安定しており、サブマリーナはネームバリューが大きな魅力です。
いつか手放すことを考えて購入する方は、資産価値の高い=ネームバリューが高いものを選ぶ傾向にあるため、その点でもサブマリーナは魅力的に映るでしょう。
また、マイナーチェンジを繰り返すサブマリーナですが、基本的なスタイルが変わらないのも選ばれる理由のひとつです。
安心の防水腕時計
ダイバーズウォッチであるサブマリーナは、高い防水性が認知されています。
ダイビングをしない方でも、マリンスポーツや釣りなどでも活躍するため、愛好家・愛用者が多いです。
さらに、水を取り扱う仕事の方や突然の雨でも安心して使用できる点で、ビジネスシーンでも使いたい方にも選ばれています。
シンプルなデザイン
サブマリーナは、ブラックのベゼルとブラックの文字盤といった、シックで落ち着きのあるデザインが登場当時から変わりません。
今では、金無垢×ブルーなどのデザインも登場していますが、それでもラインナップはほかのコレクションと比べてもシンプルです。
そのため、落ち着きのあるデザインが好きな方や、長く愛用できるデザインを求めている方に人気です。
サブマリーナの定価と買取相場
ロレックスの定番・人気コレクションであり、ネームバリューもありながら、価格はノンデイトで約119万円(2023年9月現行モデル|サブマリーナー Ref.124060)と手に取りやすい価格であることも選ばれる理由のひとつです。
ロレックスのなかでは比較的安価であるものの、中古市場では定価以上の高値で取り引きされており資産価値は右肩上がりです。
そこで最後にサブマリーナの定価と買取価格をご紹介します。
サブマリーナの定価
サブマリーナは、2023年9月に価格改定によって約10%の値上げが行われました。
もともと価格も100万円を超えることから、10万以上の値上げとなり、以下のような定価になっています。(2023年9月現在)
モデル名 | 定価 |
---|---|
サブマリーナー SS 124060 ブラック | 1,193,500円 |
サブマリーナー デイト SS 126610LN ブラック | 1,344,200円 |
サブマリーナー デイト SS 126610LV ブラック | 1,413,500円 |
サブマリーナー デイト SS+YG 126613LB ブルー | 2,043,800円 |
サブマリーナー デイト SS+YG 126613LN ブラック | 2,043,800円 |
サブマリーナー デイト YG 126618LB ブルー | 5,102,900円 |
サブマリーナー デイト YG 126618LN ブラック | 5,102,900円 |
ぜに屋のサブマリーナ買取価格
続いて、私共ぜに屋の買取価格をご紹介します。
モデル名 | 定価 |
---|---|
サブマリーナーデイト 126613LB | 2,050,000円 |
サブマリーナーデイト 126610LN | 1,344,200円 |
サブマリーナーデイト 116610LN | 1,430,000円 |
サブマリーナーデイト | 2,000,000円 |
サブマリーナー デイト | 1,770,000円 |
サブマリーナー デイト | 1,100,000円 |
サブマリーナー デイト | 5,102,900円 |
サブマリーナー 126613LN | 1,820,000円 |
サブマリーナー 124060 | 1,780,000円 |
サブマリーナー 126610LN | 1,300,000円 |
サブマリーナー 16610LN | 1,120,000円 |
サブマリーナー 16613 | 750,000円 |
「サブマリーナーデイト 126613LB」の買取が行われたのは2022年10月であり、価格改定前に205万円を超えた買取が行われたことになります。
この買取価格は、定価に対する買取率が100%以上と高額な買取です。
買取価格が定価を上回る場合は、時計の状態やデザイン次第によりますが、サブマリーナはいずれも高額で取り引きされています。
また、価格改定による定価の値上がりによって、中古市場での買取価格の変動も考えられるため、まずは無料査定などを受けて現在の買取価格を把握してく必要があります。
ぜに屋では、自宅にいながら簡単に受けられるLINE査定もご用意しているため、ぜひ活用してみてください。
シンプルでシックなデザインは変わらないサブマリーナ
サブマリーナは、ロレックスの定番・人気モデルでありながら、防水性に優れるシードゥエラーやディープシーの元祖となるダイバーズウォッチです。
マイナーチェンジが行われながらも、変わらないシンプルなデザインによって誕生当初から人気が絶えません。
それどころか、ネームバリューの高さから人気は右肩上がり。
正規店でも出会えないモデルとなっており、中古市場では定価以上の価格で取り引きされています。
デイトナとデイトの違いはカレンダーの有無だけであり、機能性に大きな差はないため、よりシンプルで元祖サブマリーナを感じたい方はノンデイトを選ぶのも良いでしょう。
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