2023.10.27 ブランド時計
【ロレックス】デイトナ品番別の違いを解説!前モデルや他コレクションなどとの違い
ぜに屋 本店
コスモグラフ・デイトナは、ロレックスの王道スポーツモデルです。現在、非常に資産価値が高い腕時計であり、定価で出会える可能性が極めて低いモデルでもあります。
そこで今回は、デイトナの品番別の違いやデイトジャストやサブマリーナといった他コレクションとの違いについて紹介します。
ロレックス デイトナの特徴
デイトナは、サーキットコース「デイトナ インターナショナル スピードウェイ」への協力がはじまり、モータースポーツ用の時計開発が開始され1963年頃に誕生しました。
「デイトナ」「コスモグラフ デイトナ」と呼ばれることの多いコレクションですが、正式名称は「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ」です。
ロレックス唯一のクロノグラフ搭載のスポーツタイプであり、近年中古市場で価格が高騰しています。
また、クロノグラフ機構のほかに、タキメーターもモータースポーツに重要な機能となっています。
さらに機能性だけでなく、丸い積算計が3つ配置されたデザインはひと目でデイトナだと分かるほど特徴的でアイコン的なものとなっています。
デイトナの歴代モデル
デイトナは、1963年に登場してから幾度となくスペックを向上させてきました。
以下では、デイトナの歴代モデルをかんたんに紹介します。
年代 | 登場モデルの特徴 |
---|---|
1950年代後半〜 | デイトナのルーツとなった「クロノグラフRef.6238」が誕生。1960年代前半まで製造。 |
1963年頃 | 初代デイトナのRef.6242とRef.6239が登場。両者の違いはベゼルの素材のみ。ステンレススチールのケースとブレスに強化プラスチックの風防、防水機能は30mでパワーリザーブは50時間。 |
1965年頃 | 第二世代となるデイトナが登場。ムーブメントが変更されたが、製造期間は約4年ととても短い期間であった。 |
1970年 | 手巻きムーブメントの完成形のモデルである第三世代が登場。製造期間は約18年間であり、ロングセラーモデルに。 |
1988年 | 自動巻きになった第四世代Ref.16520が登場。風防は今では定番となったサファイアクリスタルになり、防水性も100mに向上。 |
2000年 | ムーブメントcal.4130が完全自社製となった第五世代が登場。2016年に生産が終了したが価格は右肩上がり。最終年式は入手できないほどに人気がある。 |
2016年 | ベゼルがセラミックになり傷つきにくくなった第六世代が登場。 |
2023年 | デイトナ誕生60周年を記念して第七世代となるRef.126500LNが登場。現行モデル。 |
登場当時は強化プラスチックだった風防はサファイアクリスタルに変わり、防水機能は30mから100mへ、パワーリザーブは50時間も72時間に向上しました。
モータースポーツに欠かせない腕時計でありつつ、日常生活での防水性もカバーしているモデルです。
1970年に登場した第三世代には、俳優ポール・ニューマン氏が愛用したレアダイヤルも存在しており、オリジナルの状態で残っているものは億を超える価値があります。
デイトナ直近4世代の違い|最新世代まで比較
続いて、デイトナ直近3世代の以下のモデルの違いについてご紹介します。
- 1988年〜2000までの「Ref.16520」
- 2000〜2016年頃までの「Ref.116520」
- 2016年〜2023年までの「Ref.116500LN」
- 最新世代の「Ref.126500LN」
三世代前「Ref.16520」と二世代前「Ref.116520」の違い
まずは、三世代前の「Ref.16520」と二世代前の「Ref.116520」の違いについての紹介です。
どちらも自動巻きであり、ケースサイズ・ベゼルの素材・ダイヤルカラー・防水性に違いは見られませんが、ムーブメントは4030から4130に変更されています。
ゼニス社から、ロレックスの完全自社ムーブメントになったことは大きな変化でしょう。
ムーブメントの変更によって、パワーリザーブは52時間から72時間に向上しています。
さらにデザインでは、夜光塗料はトリチウムまたはルミノバを使用していましたが、二世代前からルミノバまたは現行モデルにも使用されているクロマライトに変更され、ダイヤルのインデックスが太くなったことで視認性が向上しました。
また、細かいところではフラッシュフィットがケースとは別パーツになっていましたが、二世代前のRef.116520では一体化されています。
二世代前「Ref.116520」と一世代前「Ref.116500LN」の違い
続いて、二世代前の「Ref.116520」と一世代前の「Ref.116500LN」の違いについて紹介します。
ケースサイズ、ダイヤルカラー、防水性、ムーブメントやパワーリザーブに違いはありません。
しかし、ベゼルの素材がステンレスからセラミックに変更され、傷つきにくくなりました。
さらに、夜光塗料は緑色の光を放つルミノバの使用が終わり、鮮やかな青い光が特徴的な独自開発のクロマライトのみが使用されるようになりました。
一世代前にはパンダフェイスと呼ばれるモデルが登場し、今の白文字盤の人気を牽引しています。
細かなところでは、バックルが少し大きくなり、折りたたみ部分は鏡面仕上げへ変更になりました。
一世代前「Ref.116500LN」と最新世代「Ref.126500LN」の違い
さいごに、一世代前の「Ref.116500LN」と現行モデルの「Ref.126500LN」の違いについて紹介します。
デイトナ60周年を記念して2023年に、2016年から7年ぶりのモデルチェンジが行われました。
一世代前と似ているものの、細部が異なるデザインとなっており、ベゼルは同じ素材のモノブロック・セラクロムが採用されているが、フチ部分はメタルに変更され、輪郭がハッキリすることでシャープな印象になりました。
インデックスやインダイヤルは三世代前の「Ref.16520」に似た細めのデザインに戻りましたが、インデックスの夜行面積については現行モデルのほうが広くなっています。
さらに、6時の位置の「SWISS MADE」の間に王冠マークが登場しました。
内部のムーブメントは、cal.4130からcal.4131が搭載され、スペックに変更はないもののパーツの数が減り、ゴールド製のローターが採用されるなど見た目にもおしゃれになっています。
デイトナとその他のモデルの違い
次に、デイトナとよく比較されるデイトジャストとサブマリーナとの違いを解説します。
デイトジャストとの違い
日付が12時ちょうどに切り替わることから名付けられた「デイトジャスト」は、デイトナと名前が似ていることから違いを検索する方も多いですが、名付けられた経緯が違うことから大きく異なるデザインをしています。
デイトジャストの誕生は1945年とデイトナよりも15年以上はやく、ロレックスのドレスモデルの王道です。
デイトジャストにクロノグラフ機構はありませんが、日付がひと目で分かるデイト機能が搭載されています。
価格も大きくことなり、デイトナは安価なものでも約200万円しますが、デイトジャストは100万円を切るモデルもあるため、はじめてのロレックスとして選ばれることも多いです。
サブマリーナとの違い
ロレックスの定番スポーツモデルであるサブマリーナ。
そのため、ロレックスのスポーツモデルを求めている方のなかには、サブマリーナとデイトナどちらにしようか悩む方もいるでしょう。
どちらも近年、価値が高騰しているロレックスのスポーツモデルですが、サブマリーナは安価なもので120万円以下で購入できるといった定価の違いがあります。
さらに、デイトナはモータースポーツに特化した時計である一方で、サブマリーナはダイバーズウォッチであるため300mと高い防水性が魅力です。
サブマリーナには、日付がひと目で見れるデイト機能が搭載されたモデルもあり、マリンスポーツだけでなくビジネスシーンでも活躍します。
デイトナのケースサイズは40mm、サブマリーナは41mmと大きな差はありませんが、デイトナのほうが素材が豊富に展開されています。
デイトナが選ばれる理由
続いて、ロレックスのなかでもデイトナが選ばれる理由を解説します。
歴史が長く安定した価値
デイトナは1963年に登場してから現在まで人気が安定しており、高いネームバリューが魅力です。
将来ロレックスを子どもに譲ったり、手放すことを考えている方は、資産価値の高い=ネームバリューの高いものを選ぶ傾向にあるため、デイトナは魅力的に映ることでしょう。
現在はスポーツモデルの資産価値が高騰し、定価の2倍以上の価格で取り引きされているものもあることから、デイトナを資産として求めている方も多いです。
デザイン性・スペックが高い
デイトナは現行モデルで第七世代目であり、デザインもスペックも改良を重ねられていることから、洗練された一本として人気があります。
機能性としては、ロレックス三大発明の「パーペチュアル機能:自動巻き機構」、「オイスターケース(防水機能)」の2つが搭載されており、ロレックスで唯一のクロノグラフ機構が搭載されています。
モータースポーツが好きな方のみならず、腕時計の機能性を重視している方の需要も高いです。
さらに、ベゼルの3つのインダイヤルはメカニックな印象を与え、年々シャープな1本へと改良されているデザイン性も人気の理由です。
選べるデザイン
デイトナは基本的なデザインは変えず、素材やベルトのデザインが豊富に展開されています。
- ステンレススチール
- ステンレスとゴールドのコンビ
- イエローゴールド
- ホワイトゴールド
- エバーローズゴールド
- プラチナ
さらにブレスには「オイスターブレスレット」のほかに、メタルブレスレットの丈夫さとラバーブレスレットのような快適さを兼ね備えている「オイスターフレックス」も用意されています。
入手困難である希少性
デイトナは人気が高いモデルであるものの、生産数が少ないため、希少性が高いコレクションです。
また、ロレックスのスポーツタイプは特に中古市場でも定価以上で取り引きされているため、転売目的で購入する方も少なくありません。
そのため、デイトナはロレックスのなかでも入手困難であり、持っていることがより高いステータスとなっています。
デイトナの定価と買取相場
デイトナはロレックスの王道コレクションであり、ネームバリューもありながら、生産数が少なく常に希少価値の高い腕時計です。
さらに、ロレックスのスポーツモデルは近年中古市場で人気が高騰しており、資産価値が上がっています。
そこで最後にデイトナの定価と買取価格をご紹介します。
デイトナの定価
デイトナは、2023年9月に価格改定によって約10%の値上げが行われました。
もともとの定価も高いことから10万以上の値上げとなり、以下のような定価になっています。
モデル名 | 定価 |
---|---|
コスモグラフ・デイトナ SS 126500LN | 1,974,500円 |
コスモグラフ・デイトナ SS+YG 126503 | 2,552,000円 |
コスモグラフ・デイトナ SS+YG 126503G | 2,812,700円 |
コスモグラフ・デイトナ YG オイスターフレックス 126518LN | 4,005,100円 |
コスモグラフ・デイトナ WG オイスターフレックス 126519LN | 4,197,600円 |
コスモグラフ・デイトナ YG オイスターフレックス 126518LNG | 4,265,800円 |
コスモグラフ・デイトナ WG オイスターフレックス 126519LNG | 4,458,300円 |
コスモグラフ・デイトナ YG 126508 | 5,171,100円 |
コスモグラフ・デイトナ RG 126505 | 5,555,100円 |
コスモグラフ・デイトナ PT 126506 | 10,178,300円 |
(2023年10月現在の価格)
プラチナ素材のものは定価が1,000万円以上しますが、ステンレススチールのものは約200万円で購入できます。
素材はステンレススチールからゴールドとのコンビや金無垢まで選べ、さらにブレスもオイスターフレックスまで選べるのは嬉しい点です。
しかし、デイトナ自体を正規店で見かけることはほとんどなく、定価での購入を希望している場合はどのデザインもロレックスマラソンが必須となっています。
ぜに屋のデイトナ買取価格
さいごに、私共ぜに屋でのロレックス デイトナの買取価格をご紹介します。
モデル名 | 定価 |
---|---|
コスモグラフ・デイトナ 116506 | 1,320,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116523G | 1,210,200円 |
コスモグラフ・デイトナ 116503 | 1,070,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116500LN | 1,050,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116509NG | 1,050,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116515LN | 1,000,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116509G | 950,000円 |
コスモグラフ・デイトナ | 930,000円 |
コスモグラフ・デイトナ | 740,000円 |
コスモグラフ・デイトナ | 720,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116523 | 680,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116523 | 645,000円 |
コスモグラフ・デイトナ 116523 | 635,000円 |
「デイトナ 116500LN」は2022年の時点で定価160万円のため、定価に対して100万円以上の買取価格であることが分かります。
これは「デイトナ 116500LN」に限ったことではなく、デイトナの買取価格はほとんどが定価を上回っており、資産価値が高いことが分かります。
デイトナを正規店で目にできることは極めて少なく、同時に定価での購入も極めて稀です。
そのため、デイトナを求めている方は正規店以外での購入を余儀なくされ、中古市場でも高値で取り引きされています。
また、価格改定による定価の値上がりによって、中古市場での買取価格の変動も考えられるため、売却を検討している場合はまず、無料査定などを受けて現在の買取価格を把握してく必要があります。
ぜに屋では、自宅にいながら簡単に受けられるLINE査定もご用意しているため、ぜひ活用してみてください。
王道スポーツモデルならデイトナ
デイトナの正式名称は「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ」であり、モータースポーツに欠かせないクロノグラフ機構が搭載されたスポーツモデルです。
3つのインダイヤルはデイトナの最大の特徴であり、男心をくすぐるデザイン。
スペックも高く、常にロレックスの最新技術を詰め込んでいる代表コレクションです。
ロレックスのスポーツモデルのなかでも、生産数が少なく人気が高いため、資産価値が高騰しています。
そのため、人気に拍車がかかっており、正規店でもめったにお目にかかれないモデルとなりました。
安価なものでも200万円、高級素材をふんだんに使用したデザインのものは1,000万円を超える価格ですが、買取価格は定価を上回るため、人気が止まりません。
ロレックスを代表する1本を求めている方はデイトナがおすすめですが、正規店ではまず購入できないと考え、中古市場またはロレックスマラソンに挑戦してみてください。
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