2023.10.13 ブランド時計
【ロレックス】デイトジャスト品番別の違いを解説!前モデルや他コレクションなどとの違い
ぜに屋 本店
デイトジャストは、ロレックスの王道ドレスタイプでありながら、70年以上変わらないデザインのロングセラーコレクションです。
そこで今回は、モデル間の違いや他コレクション、デイトジャストⅡとの違いなどを解説します。
ロレックス デイトジャストの特徴
デイトジャストは、70年以上も大きくデザインを変えていないロレックスの王道ドレスモデルです。
日付が夜中の0時丁度に変わることから、デイト(日付)ジャスト(ちょうど)と名付けられ、3時のあたりに日付窓があるデザインの先駆けとなったコレクションでもあります。
1945年に登場した当時、ロレックス三大発明と呼ばれる「デイト:日付窓」、「パーペチュアル機能:自動巻き機構」、「オイスターケース(防水機能)」の機能すべてをはじめて搭載したことで注目を浴びました。
今となっては当たり前となった3つの機能ですが、その基礎を作ったのがロレックスのデイトジャストです。
現在では、メンズモデルだけでなくレディースモデルも豊富であり、ペアウォッチも多く誕生しています。
ロレックスを代表するドレスモデルであり、世界一有名なコレクションと言っても過言ではありません。
デイトジャストの歴代モデル
デイトジャストは、1945年に登場してから幾度となくスペックを向上させてきました。
以下では、歴代のデイトジャストをかんたんに紹介します。
年代 | 登場モデルの特徴 |
---|---|
1945年 | ロレックス創業40周年を記念して「オイスターケース(1926年)」と「パーペチュアル機構(1931年)」を合わせ、さらに日付機能を追加して誕生。初代デイトジャストは「Ref.4467」であり、別名「ジュビリーデイトジャスト」と呼ばれていた。 |
1955年 | デイトジャスト機構が開発され、ロレックス三大発明が集約した1本に。同じ頃、日付が見やすいように「サイクロップレンズ」が採用される。 |
1957年 | 女性のためのデイトジャストが登場。 |
1977年 | キャリバー3035登場。登場後すぐに姿を消すムーブメントだが、今のムーブメントの基礎となるものであり、カレンダー機能が単独で調整可能になった。 |
1988年 | キャリバー3135が登場。当時時計業界で最高のムーブメントと言われた。風防が、今では定番のサファイアクリスタルになった。 |
2006年 | 型番が6桁になり、素材をふんだんに使うことで耐久性を向上させた。 |
2016年 | ムーブメントがキャリバー3235へと進化し、パワーリザーブが向上。さらに、日付変更禁止時間帯がなくなった。 |
1945年に登場したデイトジャストは、ロレックスのコレクションのなかでも古く、愛好歴が長い年配の方が愛用していることも多いです。
誕生から約10年間は、日付の表示機構は搭載していたものの現在搭載されている「デイトジャスト機構」ではなかったと言われています。
その後、1955年にデイトジャスト機構が登場し、今では当たり前の機能となっている日付を拡大して見ることのできる「サイクロップレンズ」が採用されています。
デイトジャスト直近3世代の違い
続いて、デイトジャスト直近3世代の以下のモデルの違いについてご紹介します。
- 1980年代後半〜2005年頃までの「Ref.16234」
- 2005〜2019年頃までの「Ref.116234」
- 2019年〜現在までの「Ref.126234」
Ref.16234とRef.116234の違い
まずは、二世代前の「Ref.16234」と一世代前の「Ref.116234」の違いについてご紹介します。
初代はシングルロックだったバックルが、二世代目になるとコンシールドクラスプに変更され、バックルがないように見えるスタイルに変化しました。
また、ブレスも改良され、空洞になっていた鏡面の部分が無垢になり、ブレスのゆるみへの耐久性が向上しています。
ひと目で違いが分かる文字盤では、二世代前と比べて、一世代前は長短針が太く視認性も向上しました。
見た目の違いはありますが、ムーブメントは同じキャリバー3135です。
Ref.116234とRef.126234の違い
続いて、一世代前の「Ref.116234」と現行モデルの「Ref.126610」の違いについてご紹介します。
見た目ではコンシールドクラスプからシングルロックのバックルに戻り、ブレスの小さな違いで言えばフラッシュフィットの形状が従来よりも凸凹仕様で立体感のあるデザインに変化しました。
ムーブメントは大きく変更され、キャリバー3135から3235に変更。
キャリバー3235は、他の現行コレクションにも使用されている優れたものであり、耐衝撃性・耐磁性が向上され、「日付変更禁止時間帯」もないため日付変更がより手軽になりました。
ムーブメントが変わったことで、パワーリザーブは48時間から70時間に向上しています。
デイトジャスト41とデイトジャストⅡの違い
続いて、どちらもケースサイズが41mmの「デイトジャスト41」と「デイトジャストⅡ」の違いについて解説します。
デイトジャストⅡ | デイトジャスト41 | |
製造期間 | 製造期間2009~2016年頃 | 製造期間2016年〜 |
キャリバー | 3136 | 3235 |
型番 | Ref.116334 | Ref.126334 |
現行モデルのデイトジャストは、すべて表示名にケースサイズがついています。(例:デイトジャスト36)
ブレスの違い
見た目の大きな違いは、ブレスのデザインです。
デイトジャストⅡは、3連のオイスターブレスなのに対し、デイトジャスト41は5連のジュビリーブレスも選択肢に増えています。
3連のオイスターブレスはスポーティーなイメージがあり、5連のジュビリーブレスはドレスウォッチらしいドレッシーなイメージです。
ムーブメントの違い
デイトジャストⅡのほうが古く、デイトジャスト41にはキャリバー3235が搭載され、パワーリザーブが48時間から70時間に向上しています。
また、もともと午後8時〜午前4時までは内部の機械が故障してしまうため、日付の変更が禁止されていた「日付変更禁止時間帯」がなくなっています。
デイトジャスト36と41の違い
続いて、デイトジャスト36と41の違いについて解説します。
デイトジャスト36は、デイトジャスト登場から70年以上続いているサイズであり、登場当時は大きめのモデルとして販売されていました。
36mmは日本人男性の手首にフィットするサイズ感ですが、海外でもベストセラーとなっているサイズ感であることから、平均以上に手首が太い方でも違和感なく使用できます。
以下のような方はデイトジャスト36がおすすめです。
- 手首が細めの方
- 大きめよりはフィット感を大切にしたい方
- 元祖デイトジャストを感じたい方
- 飽きのこない大きさが良い方
一方のデイトジャスト41は、2000年代に入って大きめの時計が主流となったことから、新型ムーブメントを搭載して登場しました。
36mmと比較するとかなり大きく見えるのが特徴ですが、大きめの腕時計が主流となった今では大きすぎるイメージは感じないでしょう。
現在では一般的に、44mmくらいから大きいサイズといった認識です。
36mmと比べると迫力があるため、以下のような方はデイトジャスト41がおすすめです。
- 手首が太めの方
- 大きめの腕時計がほしい方
デイトジャストとその他のモデルの違い
次には、デイトジャストとよく比較される以下のコレクションとの違いを解説します。
- デイデイト
- デイトナ
- オイスターパーペチュアル
デイデイトとの違い
ロレックスのデイデイトは、デイトジャスト誕生から約12年後の1956年に登場しました。
デイトジャストの日付に加え、フルスペルの曜日が表示されます。
どちらも真夜中に同時に変わる仕様であり、トップに表示される曜日の表示は、ラテン語・アラビア語・キリル文字・ヘブライ語・日本語・ゲエズ文字などさまざまです。
デイトジャストもデイデイトもドレスモデルですが、大きな違いは使われている素材と価格ではないでしょうか。
デイデイトはプラチナやゴールドといった高級素材のみを使用しており、安価なものでも400万円、高価なもので1,000万円を超えてきます。
デイトジャストは、プラチナを使ったデザインはなく安価なもので100万円を切っています。
ロレックスのドレスタイプの王道がデイトジャストであれば、ハイクラスがデイデイトといったイメージです。
デイトナとの違い
コスモグラフデイトナは「デイトナ」と呼ばれ、1963年に登場しました。
ロレックス唯一のクロノグラフモデルでありスポーツタイプのため、ドレスタイプであるデイトジャストとは見た目も大きく異なります。
ブレスレットには、オイスターブレスレット(3連)のほかに、メタルブレスレットの丈夫さとラバーブレスレットのような快適差を兼ね備えた「オイスターフレックス」を採用したモデルがあります。
デイトナは安価なものでも約200万円のため、デイトジャストと比較すると100万円高いコレクションです。
オイスターパーペチュアルとの違い
オイスターパーペチュアルは、1926年に世界初の防水時計「オイスター」の後続機として1933年に誕生したと言われています。
当初は、デイトジャスト機能は搭載されていませんでしたが、1970年に採用されて以降、日付機能以外は機能面においてはデイトジャストと同じです。
オイスターパーペチュアルは28mm・31mm・34mm・36mm・41mmとサイズ展開が豊富であり、素材はオイスタースチールが中心です。
価格は、デイトジャストよりもオイスターパーペチュアルのほうが安価であり、似ているモデルでは約22万円の差があります。
オイスターパーペチュアル41 124300 シルバー | 837,100円 |
デイトジャスト41 126399 シルバー | 1,057,100円 |
デイトジャストが選ばれる理由
続いて、ロレックスのなかでもデイトジャストが選ばれる理由を解説します。
歴史が長く安定した価値
1945年に登場してから、現在まで安定した人気があるデイトジャストは、ロレックス=デイトジャストと認知している人も多く、高いネームバリューが魅力です。
将来、ロレックスを子どもに譲ったり、手放すことを考えて購入する方は、資産価値の高い=ネームバリューの高いものを選ぶ傾向にあるため、デイトジャストは魅力的に映ることでしょう。
現在は、スポーツモデルの資産価値が高騰していることがあり、デイトナやサブマリーナに目が行きがちですが、デイトジャストは目立った高騰はないものの暴落する心配もなく、安定した価値があります。
選べるデザイン
デイトジャストは、豊富なデザインを展開しています。
3連ベルトでスポーティーな印象のデザインは、スーツや私服に合わせやすく、ダイヤモンドが装飾されたドレッシーなものは、パーティーなど華やかな場所にピッタリです。
さらに、ブラック・ホワイト・シャンパン・オリーブ・チョコレートなど、幅広いカラー展開や31・36・41mmのサイズ展開もあります。
豊富なデザイン故になかには希少デザインもあり、これらは資産価値も上がるでしょう。
デザインが豊富でありながら、登場以来基本的なデザインが変わらないのも大きな魅力です。
手にとりやすい価格
ロレックスのスポーツタイプは、100万円を超える定価が当たり前のなか、デイトジャストはロレックスのなかでも比較的お手頃価格です。
ロレックスの三大発明が集結しており、精巧なムーブメントが搭載されているにも関わらず、100万円以下の1本もあるため、はじめてのロレックスとしても人気があります。
さらに、高級素材を贅沢に使用した1本は570万円を超えるものもあり、素材や価格帯が選べるのも嬉しい点です。
デイトジャストの定価と買取相場
ロレックスの王道コレクションであり、ネームバリューもありながら、安価なものは約91万円(2023年10月現行モデル|デイトジャスト31 278240)と手に取りやすい価格であることも選ばれる理由のひとつです。
ロレックスのなかでは比較的安価であるものの、定価に対する買取率は高く、資産価値が暴落しない点も魅力です。
そこで最後にデイトジャストの定価と買取価格をご紹介します。
デイトジャストの定価
デイトジャストは、2023年9月に価格改定によって約10%の値上げが行われました。
ロレックスはもともと価格が高額であることから、ほとんどが10万以上の値上げとなり、以下のような定価になっています。(2023年10月現在)
モデル名 | 定価 |
---|---|
デイトジャスト36 SS 126200 オリーブグリーン | 974,600円 |
デイトジャスト36 SS+WG 126234 ブラック | 1,166,000円 |
デイトジャスト36 SS+RG 126231 チョコレート | 1,619,900円 |
デイトジャスト36 SS+YG 126233 ゴールド | 1,659,900円 |
デイトジャスト41 SS 126300 ブライトブルー | 1,084,800円 |
デイトジャスト41 SS+WG 126334 ストレート | 1,372,800円 |
デイトジャスト41 SS+YG 126303 シルバー | 1,783,100円 |
デイトジャスト41 SS+YG 126333 ブラック | 1,879,900円 |
デイトジャスト41 SS+YG 126333G シャンパン | 2,140,600円 |
デイトジャスト31 SS 278240 ブライトブルー | 919,600円 |
デイトジャスト31 SS+WG 278274G アズーロブルー | 1,344,200円 |
デイトジャスト31 SS+RG 278271G ストレート | 1,645,600円 |
デイトジャスト31 YG 278278G シルバー | 4,142,600円 |
デイトジャストは、エバーローズゴールドを使用したものから、ダイヤモンドが入ったもの、金無垢のものまで、幅広いカラー・素材・デザインで展開しており、価格帯もさまざまです。
ぜに屋のデイトジャスト買取価格
続いて、私共ぜに屋の買取価格をご紹介します。
モデル名 | 定価 |
---|---|
デイトジャスト41 126300 | 1,320,000円 |
デイトジャスト36 126233NG | 1,210,200円 |
デイトジャスト41 126300 | 1,070,000円 |
デイトジャスト41 | 1,050,000円 |
デイトジャスト 126333G | 1,050,000円 |
デイトジャスト36 126200 | 1,000,000円 |
デイトジャスト 126234 | 950,000円 |
デイトジャスト31 278274 | 930,000円 |
デイトジャスト 179171 | 740,000円 |
レディ デイトジャスト 279160 | 720,000円 |
レディ デイトジャスト28 279160 | 680,000円 |
デイトジャスト 178240 | 645,000円 |
デイトジャスト 116234G | 635,000円 |
デイトジャスト 126300 | 600,000円 |
デイトジャスト 179171 | 550,000円 |
デイトジャスト 179174NG | 500,000円 |
デイトジャスト 116234 | 500,000円 |
デイトジャスト 179163 | 450,000円 |
デイトジャスト 16013 | 250,000円 |
「デイトジャスト41 126300」は買取価格1,320,000円であり、定価は現在1,057,100であるため、定価以上の買取価格であることが分かります。
高騰しにくいドレスタイプのデイトジャストですが、状態や売却時期次第では定価以上の買取も可能です。
また、価格改定による定価の値上がりによって、中古市場での買取価格の変動も考えられるため、まずは無料査定などを受けて現在の買取価格を把握してく必要があります。
ぜに屋では、自宅にいながら簡単に受けられるLINE査定もご用意しているため、ぜひ活用してみてください。
王道ドレスモデルならデイトジャスト
デイトジャストはロレックスの王道コレクションであり、ロレックスではじめてロレックス三大発明を集約した1本です。
スペックの向上がありながらも、基本的なデザインは変わらないことから、登場から70年以上のロングセラーコレクション。
ネームバリューの高さや手に取りやすい価格帯であることから、はじめてのロレックスとしても人気があります。
ロレックスのなかでは、比較的安価なコレクションでありながら、デザインによっては定価以上で取り引きされることもあります。
よく似たデザインであるデイデイトとの違いは、曜日の表示の有無と使用される素材、それに伴う定価です。
70年前から変わらない王道の1本を求めている方はデイトジャストを、400万円を超えるよりハイクラスの高級時計を求めている方はデイデイトがおすすめです。
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