2024.06.23 ブランドバッグ・財布
ディオール偽物の見分け方をアイテム別に老舗買取店が解説!
ぜに屋 本店
昨今急激に人気度が上昇しているディオールは、年齢を問わずに使えるアイテムです。有名人が所持しているのも多く見かけられ、気になる人も増えているのではないでしょうか。
高級感のあるレザーからカジュアルなトートバッグまでさまざまなラインが作られており、シーンにあわせて利用しやすいため愛用者も多いです。
本体価格は大きさによっては50万円以上するものもあり、中古品も多く流通しています。そんな人気商品は残念ながら偽物も増えがちです。
そこで今回は、ディオールの偽物の見分け方を全商品に共通する部分と人気のアイテム別に分けて、創業から70年の歴史を持つ買取店が解説します。ぜひ、参考にしてください。
ディオールに共通する偽物を見分けるポイント
ディオールで偽物を見分けるときは、基本的にはブランド名刻印の特徴や、金具全体のつくりやギャランティーカードを見比べていきます。この3点は、いずれのアイテムでも共通している部分です。
この後から詳しく解説します。
タグ
ディオールの商品には、一部財布などの小型商品を除き内側に革タグが付いています。ディオールのブランド名には書き方の癖があり、どの商品にも共通する見分けポイントと言えるでしょう。
タグ以外には金属プレートに刻印されたブランド名にも同様の癖があります。「革タグは正しいが、金属部分は本物と違う」といった可能性もありますので、ブランド名が記載されている箇所は洩れなく確認してください。
タグでは他にも縫製の粗雑さで偽物を見分けることが可能です。順番にご説明します。
縁の縫い方
ディオールの革タグは、基本的には縁周りのすべてが縫われています。そのため、縫製の手抜きが判断しやすいです。
本物を見てから偽物を見ると、まず縫い方に違和感を感じることが多くあります。本物は等間隔で少し斜めに規則正しく縫われており、縫い目と縁の間の幅が揃っています。
一方偽物を見てみると、縫い目の間隔がかなり大きく開いていたり、縫い目の糸始末が雑だったりと大雑把な印象です。
縫い目と縁の幅が揃っていないどころか、斜めに傾いたようにステッチが偏っているものも見かけました。縫い幅の違いや重ね縫いの跡が分かるなども本物にはあり得ません。
タグの字体
「Christian Dior」のロゴには、いくつかの特徴があります。なかでも分かりやすいのが「s」の角度とCの厚みです。
本物のsは、少し右斜めになっています。完全に斜めになっているのではなく、上の線が斜めになっていると言うのが正しいでしょう。
偽物によく見られるのは、sが真っすぐか、sの上部分が真横になっているものです。また、大文字のCは中心は厚みがあり、上下は細くなっています。Dは太さの差がありませんが、Cは全体的に同じ太さであれば偽物と疑いましょう。
金具
ディオールの商品には、金具部分が多くあります。バッグの金具によく刻印されている「CD」の2文字や、ファスナーなどから偽物を見分けることが可能です。
金具全体では、ディオールではプラスネジを使われることは基本的にありません。本物はマイナスネジのみです。また、あらゆる偽物に共通するメッキ塗りの安っぽさや波打ちとあわせて確認していきましょう。
CD刻印
バッグなどの金具のうち、「CD」のロゴが刻印されているパーツを見てください。どちらの文字にも特徴があり、金属刻印は技術が必要な部分のため、偽物を見分けやすいポイントです。
本物のディオールのCの形は、上部の書き始めの部分は上辺がほぼ直角、下辺はかぎが付いており、独特な形状をしています。これはタグに記載されている字体とも少し異なり、金具ならではの特徴です。Dも、上下部分が細くなっています。
対して偽物には、以下の特徴が見られます。
- 文字の間隔が開いている
- Cの上下の特徴が違う
- Dの太さが全部同じ
- 字体が縦長に見える
CD刻印は本物と見比べると分かりやすい部分ですので、覚えておきましょう。
ファスナー
ファスナーは、ディオールが使うブランドが決まっています。ファスナーの裏側を確認してください。
- ChristianDior
- LAMPO
- MRS
いずれかの刻印ではない場合、偽物と考えましょう。また、刻印がある偽物商品も確認されています。特にLAMPOファスナーは高級品に使われることも多く、刻印入りの偽物ファスナーの流通数が多いです。
表面が波打っていたり、金属がギラついて見えたりする安い金属の特徴や、刻印の鮮明さで分かるものもありますが、精巧なものもあるのでファスナーだけで偽物と判別するのはかなり難しいかもしれません。
金具全体のつくり
ファスナーの見出しで説明したような波打ち、ギラつきはディオールの偽物のあらゆるパーツであり得ます。ファスナーの裏や金具の内側など見えない部分に多く見られるため、そういった箇所でプツプツとした金属部分があれば警戒しましょう。
また、金具のつくりが丁寧か、軽過ぎないかでも確認できます。たとえばショルダーストラップのフックがかみ合わないなど、つくりが悪いと思うパーツがあれば要注意です。
ギャランティーカード
「ギャランティーカードは本物にしか付いていないので安心」と思っているかもしれません。しかし、今の時代はギャランティーカードが偽物に付くのは当たり前なのです。
偽物のギャランティーカードの特徴はいくつかあります。よくあるのは、購入日、購入場所が未記入になっていることです。ただし、並行輸入品などの一部本物では空欄なこともあり、この部分だけでは見分けられません。
最終手段は、ブラックライトによる確認です。最新の本物のギャランティーカードには、バーコード部分の白枠上部にDの文字が浮かび上がります。
一般の人でもスマホアプリやセロファンと青いマジックで代用できるので、試してみてください。
【アイテム別】ディオ―ル偽物の見分け方
ディオールでは、ターゲットやシーンに合わせて異なるテイストのアイテムが多数発売されています。どれも個性的であり、パーツもさまざまです。
そこでここからは、全商品に共通する偽物を見分けるポイントに追加して、人気商品別に見分けられる部分を解説します。
より具体的な内容ですので、手元に商品があればぜひ用意してご覧ください。
トロッター・オブリーク
トロッター・オブリークは、似て非なる商品です。オブリークは2018年にトロッターのリバイバルとして発売された商品のライン名で、進化したトロッターと言えます。大きな違いはありませんが、商品全体が洗練されており、ディオールの大人気商品です。
別名で売り出してはいるものの本質としては同じ商品であり、偽物の見分けポイントもほぼ一緒で問題はないでしょう。
トロッター・オブリークの特徴は、全面に書かれたDiorの文字を象った柄です。刺繍で縫われているため、ブランドタグや縫製で偽物を見分けられます。
柄の刺繍
トロッター・オブリークの大きな特徴は、全面に施された柄です。本物の刺繍は1本1本に立体感があり、文字が多く並んでいるもののきれいにどのロゴも読み取れます。
特にオブリーク柄は文字部分と影部分で立体感があるように見えるので、より偽物は分かりやすいです。また、本物は1つ1つが均一過ぎないロゴの集合体です。偽物のほうが均一であり、整然とし過ぎている印象を持つでしょう。
全体的に間がスカスカと空いているような細い糸で縫われている場合も、偽物と疑ってください。
ブランドタグ
ブランドタグは、共通部分と同様の内容を見ていきます。内側のタグは手抜きしやすく、真贋が分かりやすいポイントです。
タグの表では、「Christian Dior」の字体のsの傾きを確認しましょう。ある程度の大きさがある商品で全面縫い付けられていないタグであれば、裏面には「MADE IN ITLY」と商品のシリアルナンバーが刻印されています。
ただし、本物でも番号が記載されていないものもあります。確認できれば安心、という程度で考えておいてください。
ストラップ
トロッター・オブリークのバックパックやショルダーバックのような布製のストラップが付属している商品では、スクラップ部分でも見分けることが可能です。ストラップに入っているロゴを確認してみましょう。
通常は本物のロゴが入っているのは、ほとんどの場合左右のストラップに1つずつですが、偽物の中には、連続して入っている商品があります。
また、本物に比べると偽物のほうが光の反射が強い印象です。2つの特徴が一致する場合は、偽物と警戒したほうがよいでしょう。
レディディオール
レディディオールは、ラムスキンやカーフスキンといった高級な素材を全面に使用した、上品でラグジュアリー感のあるコレクションラインです。女性に特に人気で、ディオールのアイコニックなバッグと言っても過言ではありません。
レディディオールの特徴は、Diorそれぞれの文字に分かれたチャームと言えるでしょう。真贋ポイントもチャームをはじめとしたパーツに隠れています。
金具・チャーム
レディディオールには、正面右側にチャームが付属しています。チャームが付いている金具のバッグの根元部分にはCD刻印が入っており、全体の「CD刻印」の見出しで解説したポイントが確認可能です。
チャーム付け根の金具では、雑さが見えたら要注意です。
ブランドタグ
内側のブランドタグの確認ポイントは大きく2点です。「Christian Dior」の字体と、周りのステッチで判別できます。
本物のsは斜めに見えますが、下部の最後の部分は、上部のカーブよりもわずかに長く伸びています。偽物で真っすぐ見える場合、上下の長さが一緒であることが多いです。
また、レディディオールの内側のタグは長方形であり、あまり丸みはありません。にもかかわらず縫製や糸始末が雑なだけでなく、形状まで少し丸みを帯びたような偽物も確認されています。
ショルダーストラップ
レディディオールで多いのは、正方形のフォルムに短めの持ち手が付いたデザインです。小さめサイズが一般的であり、多様な使い方ができるように同素材のストラップが付属しています。
ストラップ金具と革部分の縫い方どちらでも偽物の判別が可能です。
金具では、形状と頑丈さを見ましょう。レディディオールの金具は、CD刻印が根元にあり、全体としては楕円形です。しかし、偽物によっては形状がそもそも違うものや、きれいにかみ合っていないものがあります。
また、ストラップの縫い方でも雑なものは分かりやすいです。縫い幅や縫い終わりの位置がずれていたり、長さ調整ができないように縫われていたりするものもあります。
ブックトート
ディオールのなかでも大きめのバッグで、全面に施された柄の刺繍が美しいのがブックトートです。ブックトートの表には大文字でブランド名が縫われており、刺繍柄は上品ながらもしっかりとブランドとしての存在感を主張しています。
ブックトートでは、繊細な縫いの技術と大文字のロゴの特徴で偽物を見分けることが可能です。詳しく見ていきましょう。
中央大文字の上下
ブックトートには、中央に大文字のブランド名が入っており、布全体の柄との境目に柄のない部分が挟まっています。実はヘリンボーン柄と呼ばれる柄の一種なのですが、拡大してみると本物と偽物の差が出やすいです。
本物のヘリンボーン柄は、縫い方に規則性がありません。手縫いならではの自由な縫い方ですが、離れて見ると違和感がないのが本物のブックトートの特徴です。
それに対して偽物は機械で縫っているものが多く、間隔が一定な商品がかなりの高確率で確認されています。
結合部と持ち手
バッグの横布と前後布を縫い合わせる結合部分では、偽物によっては糸の使い方が全然違います。本物は太線に見えるような丈夫なステッチですが、偽物は糸が細く縦に1本縫っているだけと縫い方に安心感がありません。
さらにブックトートの持ち手は美しく見えるバランスがあり、型崩れがしない芯、巧みな縫製が施されています。
本物であれば布端の太い刺繍部分は2本線です。またある程度の細身ですが、偽物にその技術がないことが散見され、本物に比べると太かったり形状がそもそも違ったりといった特徴が見られます。
ロゴ
ロゴでは、ブランド名の字体の特徴を見ましょう。共通部分のsの部分と同様に、ブランド名下の「PARIS」のsもわずかに斜めになっています。
また、大型のトートバッグやバックパックに入っている大文字の「CHRISTIAN DIOR」の文字では偽物には歪みが見えやすいです。
特に「S」の字体の違いや「I」の雑さは分かりやすく、Iは太さがバラバラだったり、角度が斜めになっていたりと違和感を覚えます。
ディオールの偽物の見分け方まとめ
ディオールの偽物かを見分けるときには、必ず付いているパーツから確認していき、ラインやアイテムごとの特徴も見ていくと安心できるでしょう。
特にロゴの字体は本物と異なることが多いポイントです。全商品に共通しているので、必ず最初に確認してください。
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