2024.03.30 ブランドバッグ・財布
シャネル偽物の見分け方とは?見本付きで老舗買取店が徹底解説!
ぜに屋 本店
高級感のあるマトラッセやチェーンショルダーなど、ゴージャスなイメージのあるシャネル。シャネルは1点あたりの価格が100万円を超えるものも多く、偽物も流通しやすいブランドです。
今回は、実際の偽物商品の画像とともに、シャネルの偽物の見分け方について解説します。
高級ブランドだけあり、シャネルにはギャランティーカードやシリアルシールといった本物と分かりやすい部分も多いです。ただし、両方が付いている偽物も多く存在します。
本記事では、よくある違いについても解説しますので、不安な方はぜひ参考にしてください。
シャネルの偽物はなぜ多く出回っているのか?
シャネルの偽物が多く世に出回っている大きな理由は、商品単価の高さと作りやすさにあります。
sは、小さな財布でも定価で20万円近い金額がほとんどです。バッグ1点になれば、小さなハンドバッグでも100万円以上が一般的な価格となります。
さらに、シャネルにはギャランティーカードやシリアルシールなど、「これが付いていれば本物で間違いない」と思わせる証明が多くあります。逆に、そういった証明アイテムを偽造してしまえば騙しやすいブランドだということです。
あわせて、シャネルで最も定番のマトラッセは、デザインが格子のステッチだけというシンプルなものであり、偽物を作りやすいと言えます。
同じく偽物が出回りやすいエルメスのバーキンと同じくらい、シャネルは注意が必要なブランドとして慎重にならなければなりません。
偽物見本付き!シャネルの偽物を見分けるポイント
シャネルの偽物を見分けるには、「CHANEL」のロゴをまずは確認しましょう。文字ごとに本物ならではの特徴が多く、1カ所でも異なれば偽物と見分けられます。
次に本体に貼り付けされたシリアルシール、正規品購入の際に付属していたギャランティーカードを見ましょう。
シャネルが本物かを見分けるには、ブラックライトを用意すればより確実に見極められます。ただし、ブラックライトがなくても代用品があるので安心してください。この後の個別解説で詳しくはお伝えします。
金具などの細かい部分でも見分けられますが、3点を見てから分らなければ確認する程度で問題はありません。
ロゴ全体の特徴
まずは、本体に記載されている文字全体の特徴を見ていきましょう。シャネルのロゴは、全体の太さが均一であり、どこかが細くなることはありません。
また、各文字に枠として四角を書くときれいに納まるようになっています。文字がかすれることもなく、はっきりとある程度の太字で書かれているため、文字の上下左右の大きさがばらついたり、文字が極端に細字だったりする場合は偽物と判断しても良いでしょう。
ただし、シャネルは高額なため中古品での購入も多くなるはずです。画像のような中古の場合、使用感として文字が掠れることはあるので、次に説明する文字ごとの特徴もあわせて必ず確認してください。
文字ごとの特徴
シャネルは、商品のどこかに必ず「CHANEL」の文字が基本的には入っています。どの場所に入っていても共通する特徴があり、本物かは文字の特徴と一致するかを照らし合わせて確認が可能です。
今回は、なかでも分かりやすい4文字について詳しい見方と偽物にありがちな特徴を解説します。
Cの角度・形状
「CHANEL」の最初の文字であるCの形は、右端の切り口が斜めになります。イメージ的には、ゲームのキャラクターであるパックマンが口を開いているような形です。また、切り口は90度直角に見えます。
偽物のCによくあるのは、切り口が真横になっていたり、そもそも角がきれいに尖っていなかったりします。形状が縦長に見えることもありますが、本物のCは正円なのでその時点で偽物と判断可能です。
今回の画像であれば、赤地の偽物はCの切り口が真横になっています。黒のほうは縦に切れているように見えますが、中古品なのでまだ確定はできません。
Hのバランス
「CHANEL」のHでは、間の横棒の位置を見ていきます。
通常のHは上下均等ですが、シャネルのHは上が短くなることが特徴です。明らかに長さが違うのではなく、少しの違いではありますが、偽物には上下が全く同じ長さになっているものも多くあります。
今回の画像の場合、赤地のシャネルのロゴは上下が均等になっているように見えるため、偽物の疑いが強まりました。黒のほうは、まだ本物と変わらないように見えています。
Aの先端
シャネルのAの先端部分は、本物は平らになっています。左右対称なAの先端部分を、少しだけ切り落としたような形です。Aの空白部分は、三角に見えます。
偽物に多いのは、先端が尖ったものです。また、横線が少し細くなっているのも偽物ですので、太さにも注目しましょう。
今回の画像は、同じく赤地のものは尖っており、今までの特徴を踏まえてほぼ偽物と判断できます。黒のものについては、全体的に角が落ちているのでまだ判断は難しいです。
Eの横線の長さ
最後にEの文字を見ましょう。3本の横線の長さに注目してください。
Eの横線は、それぞれの長さが異なります。上から順でもなく、長い棒から一番下、一番上、真ん中の順番です。
横線が3本それぞれに違うことを知らないような偽物も多く、よくあるのは全部の横線の長さが同じ、もしくは真ん中は短くても上下の長さが同じであるものが多く出回っています。
今回のEの場合、赤地は上下が同じ、黒地は全部が同じ長さとなっており、今まで偽物か判別できなかった黒のほうもEの部分で偽物と確定できました。
シリアルシール
シャネルには、シリアルシールと呼ばれる数字の記載されたシールが本体に必ず貼りつけされていました。ただし、2016年でシリアルシールの貼り付けは終了しており、2016年以降発売のものであればないものも多くあります。
シリアルシールのデザインは年式によっても異なります。共通しているのは、数字の印字記載、ココマーク、剥がれないことです。また、シールは正規品であればバッグの底や、財布の内ポケットなど、目立たない位置にあります。
今回紹介するポイントは偽物に多い特徴ですので、確認してみましょう。
ブラックライトによる反応
年式によっては、ブラックライトを当てると右側に赤い線でCHANELの文字が連続で入ったテープのような縦線が浮かびます。
文字の入っていないもの、赤く光らないものもありますが、ブラックライトによる反応で大体のアイテムは確認できますので、ない場合は偽物の可能性が高いです。
ブラックライトがなければ、スマートフォンでも代用できます。フォト撮影のフラッシュ部分に、青や紫で塗ったセロテープを貼りつければ完成しますので、用意できない方は試してみてください。
シリアルシールがすぐに剥がれないか
本物のシャネルに張り付けてあるシリアルシールは、少しのことでは剥がれません。爪で端を引っ掻いても、その程度で剥がれることはないです。商品によっては、シリアルシールの上から透明シールを貼りつけているものもあります。
もしも簡単に剥がせた場合、そのシールは偽物の可能性が高いと言えるでしょう。
また、付属のギャランティーカードと番号が一致するため、万が一番号が違えばその時点で偽物です。
「1」と「0」のフォント
シリアルシールに記載されている数字のうち、1と0の数字には独特な特徴があります。
まず、1の数字には下部に横線が入ります。とはいえ、古い商品であれば入っていないものもあるため、1だけで決めつけることはできません。次に、0の数字には斜め線が入ります。
文字はデジタルで入力したような印字になっており、今回の画像のように滲むことはほぼあり得ません。
ギャランティーカード
シャネルの商品に付属しているギャランティーカードにも、偽造できない技術や特徴があります。シリアルシールの見極めと同じく、ブラックライトを用意しましょう。
なお、ギャランティーカードについても2021年時点で廃止されており、現行品には付属されていません。そのため、なくても買取は行えます。
本体を細かく見る前に、全体的におかしな文字がないかを確認してください。偽物を製造しているのは海外が多く、時々漢字表記が通常の日本語とは異なることがあります。最後の「象徴です」の「徴」などは、特に異なることが多い漢字です。
そのほかの細かいポイントについて、詳しく解説します。
ブラックライトで1行が発光する
シリアルシールと同じく、年式によって異なりますが、ギャランティーカードのなかにはブラックライトを当てると、英語表記の真下となる日本語表記部分の一行が発光するものがあります。
ほかの部分と比べると、白く浮かび上がったように見えるのが特徴です。ただし、ブラックライトによる仕掛けは年式が古い商品では対応していないこともあるため、ポイントの一つ程度に考えましょう。
右上の◯に透かしが入っている
ギャランティーカードのなかには、右上部分に白い◯が入っているものがあります。
この◯があるギャランティーカードは、◯部分にホログラムによる透かしが入っており、角度を変えるとココマークが浮かび上がる仕組みです。
何も映らずに白いままの場合、何も入っていない偽物と疑いましょう。とはいえ、ブラックライト同様に透かし自体は本物にもないことがあるため、偽物とは決めつけられません。
最上部シリアルナンバーの桁数
上部にある金色の数字は、商品のシリアルナンバーです。シリアルナンバーの桁数は決まっており、7〜9桁しか存在しません。
そのため、10桁だったり6桁しかなかったりするものは、偽物と決まっています。また、本体のシリアルシールと番号は一致します。
フォントや数字の特徴との一致
シャネルのギャランティーカードに登場する数字は、字体がゴシック体と決まっています。グッチの数字のような溜まりはなく、シンプルな線により構成された文字です。
また、シリアルシールと同じく、1の数字の下部には横線が入ります。ギャランティーカードの数字は大きく印字されており、数字部分が触ると少し盛り上がっているのが特徴です。
tyの隣同士の文字が引っ付いているか
裏面上部の英語表記部分で、「quality」などに含まれている「ty」の表記に注目してください。本物であれば、tyがくっ付いています。
tの横線がyの左側最上部にくるため、位置が少しでもずれていれば偽物と疑いましょう。
金具
シャネルの金具には、ほかのバッグにはない特徴があります。その特徴を見ていきつつ、全ブランドに共通しているメッキの塗り方にも注目してみると、偽物の商品に気付けるでしょう。
また、ロゴ部分でも解説した字体の特徴は金具部分に彫られている文字も同一です。特にEの形などは本物の特徴と違うことが多いため、今までのポイントもあわせて確認してみてください。
ターンロックのネジ
シャネルのマトラッセなど、蓋が付いているバッグはCCマーク(ココマーク)がターンロック式で開閉できるようになっています。ターンロック金具を取りつけているネジに注目すると、使用されているのはマイナスネジのはずです。
シャネルで使用する各所のネジは、マイナスネジを使用しています。プラスネジが一部でも見つかったら、偽物と疑いましょう。
ファスナーのメーカー
内ポケットなど、商品にファスナーがある場合は側面に刻まれているメーカーを注視してください。メーカー名に「YKK」と入っていれば100%偽物、もしくは正規店ではないところで修理を行ったものです。
シャネルでは、基本的にEPという会社のファスナーが使用されています。異なる社名は偽物と疑ったほうがよいでしょう。
メッキの塗り
金メッキの塗り方は、全ブランドに共通して素人の仕事が分かりやすい部分です。金具が歪んでいたり、ギラギラと光って見えたりした場合は偽物の可能性が高くなります。
特に見えない部分や細かい部分では手抜きする傾向があるため、バッグの裏面や内ポケット、財布のスナップボタンなど、細かいパーツは用心深く確認してください。
今回の画像のバッグは、かなり分かりやすく作りが雑と言えます。
全体の質感や素材
高級感のあるマトラッセは、フランス語で「浮き模様のある織物」を指し、表と裏の縫い合わせをしていない部分が膨らんでいるのが特徴です。「マトラッセ」と付いている商品であれば、財布や小物でも凸凹とした表面を本来はしています。
ただし、年代が古かったり長く使用したりすると中の膨らませている素材が乾燥し、膨らみがなくなるようです。手触りは変わりないはずなので、手触りもあわせて判断しましょう。
本物は手に吸い付くような触り心地であり、カサカサとしていません。裏地などにも安い素材は使用していないため、ビニールのような安っぽさを感じた場合は注意しましょう。
アイテム別シャネルの偽物を見分けるポイント
ここからは、実際の偽物の財布やバッグといった画像を使いながら、各アイテムに分けて真贋を見るポイントを説明します。
今までの内容を踏まえた全体的な説明をしていきますので、総おさらいとして確認してみてください。
財布
1点目は、コンパクトで使いやすくて人気のあるココマークの折り畳み財布です。この商品は内側がピンクになっており、財布を開けた裏にロゴが印刷されています。
内側のロゴ、素材やシリアルシール、金具の順番に確認していきました。
この時点で、ロゴのAとEに違和感があります。Aは先端が尖っているように見えますし、Eは全長さが同じに見えないでしょうか。上下の縫製にも歪みが見え、偽物の疑いがかなり高まっています。
がま口内側のシリアルシールを見ると、明らかに0の数字の斜め線がありません。更に、ブラックライトを当てていないにもかからず、既に右側にはっきりと赤いラインが見えています。
留め具の金具部分のロゴも歪んでおり、金属も波打っています。全てを踏まえて、かなり粗悪な偽物であると判断しました。
バッグ
2点目は、マトラッセのチェーンショルダ―バッグです。ギャランティーカードも付属しており、外見からは偽物とは断定できません。
ただ、中を見てみると偽物らしさが満載の粗悪品でした。判断が難しい場合は、ブラックライトによりギャランティーカードを確認しますが、今回は本体の時点で偽物と分かるレベルです。
ターンロック裏側はマイナスネジでした。しかし、金属が明らかに波打っています。安いメッキ独特のギラつきもあります。「PARIS」と「CHANEL」の彫りも、はっきりと文字が浮き上がるようなきれいさがありません。彫りが均一の深さでもなさそうです。
この商品のロゴはかなり雑で、一目で偽物と分かる出来栄えです。ロゴの部分で解説した全特徴と一致しません。
シャネルの偽物には、精巧さに差があります。今回の2点は分かりやすい偽物でした。スーパーコピーと言われる偽物もあるため、判断できるまでは全箇所をしっかりと確認してくださいね。
偽物に騙されないための注意点
シャネルをこれから購入するのであれば、個人やオークション、フリマなどでの購入は絶対に避けましょう。今回の画像のように、特に人気のあるマトラッセは造りがシンプルなため、見た目だけであれば本物に似せやすいです。
シャネルは高額なうえに新品がなかなか入手できない商品であり、中古品を購入するのはやむを得ない商品と言えます。
とはいえ、中古品を購入する場合にもAACDなどの真贋協会に認定を受けていることや、買取実績が豊富な中古販売店など、確実に信頼できる店舗にしたほうが良いでしょう。
シャネル偽物の見分け方まとめ
シャネルの偽物は、ロゴで7割は真贋が見極められます。全文字の特徴をしっかりと覚えて確認すれば、違和感に気付けるはずです。
ほかにも、今回紹介したような分かりやすい部位を確認しましょう。ただ、精巧な偽物ではっきりと判断できなければ、プロの目線を借りるのも一つの方法です。買取依頼するなどして、自分1人で判断しないようにしてください。
今回は、創業70年の歴史を持つ「ぜに屋」がシャネルの偽物の見分け方を解説しました。ぜに屋では、宅配買取や買取商品の通信販売といった、遠方の方でもご利用いただけるサービスをご用意しています。
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バイヤー情報
ぜに屋本店
ぜに屋 本店Zeniya Honten
お客様からお持ちいただくお品物にはお思い出やストーリーがあると思っています。
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素敵なお品物を拝見出来る事を楽しみにしております。
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