2025.06.11 ブランドバッグ･財布

シャネルの定価がアップ！改定後の価格や値上げする理由をご紹介

ぜに屋本店

シャネルはフランスで生まれたラグジュアリーブランドで、バッグ・洋服・香水・コスメなどを幅広く展開しています。

今回はシャネルアイテムの改定後の定価や、値上げを実施する理由などをご紹介します。

シャネルの直近での価格改定

高級ブランドとして名高いシャネルは、長い歴史の中で創業当時から幾度となく値上げを行ってきました。

近年の価格改定では、2021年に2月・7月・9月・11月の4回、2022年に3月・6月・8月・11月の4回、2023年に3月・5月・6月・9月の4回実施されています。

今年2024年では1月・3月・7月の3回行われていますが、直近の様子を鑑みると今年中にあともう1回実施されても不思議ではありません。

全体的には毎回おおよそ5～10%の価格改定が行われていて、実際の値上げ額を見るとかなり大幅であると感じられるでしょう。

シャネルが値上げする理由

シャネルが値上げする理由として、主に以下の6つが挙げられます。それぞれ詳しく解説します。

1.為替相場の変動

シャネルはフランスを拠点にする企業であり、世界各国に商品を輸出しているため、商品の価格にはレートが大きく影響します。

例えばユーロに対して日本円が安くなると、ヨーロッパで作られた製品を輸入するコストが高くなります。

最近ではロシア・ウクライナ戦争やアメリカの金利上昇など多数の要因によって、日本ではますます円安が進んでいることからシャネルの定価は上昇しやすいです。

2.燃料費・輸送費の高騰

シャネルの値上げは、燃料費や輸送費の高騰も一因として挙げられます。

近年では世界的な原油価格の高騰をはじめ、2022年から発生しているロシア・ウクライナ戦争などが大きく影響し、燃料費と輸送費が値上がりしています。

また、ロシア・ウクライナ戦争が勃発したことで、欧米諸国はロシアに経済制裁を課しています。

ロシアからの原油や天然ガスの供給が滞っているため、戦争が終わらない限り、燃料費・輸送費の高騰は止まらず、シャネルも値上げし続ける可能性があるでしょう。

3.原材料の高騰

シャネルの商品には、高品質なレザーや貴金属を含んだパーツなどが多く使用されています。

そのため、原材料が値上がりすると、定価にその分を上乗せして販売せざるを得ないのです。

一部の商品には、クロコダイル・オーストリッチ・牛革といった高級素材が採用されています。

こうした原材料は希少性が高く、確保が非常に困難となっていることから製造コストが多くかかり、定価が上昇してしまうのです。

4.職人の人件費の高騰

シャネルがその美しさや価値を維持し続けるには、専門性の高い技術を習得した熟練の職人が必要となります。

勤続期間が長ければ長いほど習熟度は上がるので、職人の給料や教育費はどんどん増加して定価に反映されます。

また、インフレーションの影響から世界的に最低賃金が引き上げられているうえに、ヨーロッパの労働コストは日本と比べると2倍近くあることから、企業はさらに多くの人件費がかかります。

高い人件費を得るためにも、定価の値上げを実施しているのです。

5.コロナ禍の影響

2020年、世界中で混乱を巻き起こしたコロナウィルスによるパンデミックにより、ロックダウンが実施されました。

その結果、シャネルの工場や店舗は休業に追い込まれて商品の供給量が激減し、ブランド市場での需要と供給のバランスが崩れました。

さらに、海外渡航も大幅に制限されたため、観光客による購入も減ってしまいました。

現在パンデミックは終息したものの、依然として需要に供給が追いついておらず、購入者を選別するという意味も含めて値上げが行われています。

6.ブランドのイメージ戦略

シャネルをはじめとする高級ブランドは、その価値を維持したり、今よりもさらに高めたりするために値上げを行う、というブランド戦略を繰り出す場合があります。

値上げをすることでブランドのイメージを引き上げて、「気軽に購入できない」「選ばれた者しか手が届かない」といった存在となることが目的です。

人は本能的に希少価値が高いものに惹かれるため、なかなか手に入らないほど高い定価に設定することで購買意欲を搔き立てる効果が生まれます。

一部の人しか買えないほど値上げすることで、ハイブランドであることをアピールでき、ブランドのイメージや価値を損なわないように工夫しています。

シャネルで定価がアップした商品

ここからはシャネルで定価がアップした商品を、シリーズ別に一覧にまとめてご紹介します。

2024年10月現在、最も新しい値上げのタイミングは同年7月となります。

ですが、以下では商品を全体的に値上げしたタイミング前後の価格を掲載いたします。

表の「値上げ前の価格」は2023年3月以前、「値上げ後の価格」は値上げを実施した2023年9月時点での価格を掲載している点にご留意ください。

マトラッセ

マトラッセとは、シャネルを代表するダイヤ型のキルティングが特徴的なデザインのバッグ・財布・小物などを指します。

フランス語で「ふっくらした」「詰め物された」という意味で、その名の通りキルティングによってふっくらとした立体感があるのが特徴です。

マトラッセは、サイズによって10万円以上の値上げが実施されました。

また、値上げ幅は約4～7％となっており、今後はもっと値上げ幅が上昇してもおかしくないでしょう。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
Wチェーンショルダー 23cm	1,370,600円	1,428,900円	＋97,900円
Wチェーンショルダー 25cm	1,490,500円	1,591,700円	＋101,200円
コインケース	96,800円	103,400円	＋6,600円
スモールフラップウォレット	138,600円	144,100円	＋5,500円
ラウンドジップウォレット	201,300円	214,500円	＋13,200円
3つ折りフラップウォレット	2148,500円	159,500円	＋11,000円
チェーンウォレット	491,700円	524,700円	＋33,000円
ミニポーチ	92,400円	97,900円	＋5,500円

ミニマトラッセ Sチェーンショルダー

ミニマトラッセとはマトラッセの小型版で、デザインはそのままによりコンパクトなサイズ感が魅力です。

大きすぎず小さすぎず普段使いしやすいサイズ感が魅力で、ちょっとしたお出かけやパーティーシーンなど様々な場面で活躍します。

5万円近い値上げとなっており、人気の高いモデルなのでもっと値上がりする可能性が高いです。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
17cm	691,900円	739,200円	＋47,300円
20cm	722,700円	`772,200`円	＋49,500円

ボーイシャネル

ボーイシャネルとはクールでマニッシュなデザインが特徴のバッグで、シャネルらしい女性的なイメージを払拭したアイテムとなっています。

直線的なフォルムや太めのチェーンなど男性的な要素が取り入れられていて、「定番のマトラッセはちょっとな…」という方におすすめです。

今回は約6~7％の値上げを実施し、チェーンショルダーはすべてのサイズで100万円を超えそうな勢いです。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
チェーンショルダー 20cm	883,300円	943,800円	＋60,500円
チェーンショルダー 25cm	975,700円	1,042,800円	＋67,100円
チェーンショルダー 28cm	1,029,600円	1,100,000円	＋70,400円
コインケース	105,600円	113,300円	＋7,700円

ココハンドル

ココハンドルはエレガントなデザインと高い機能性が魅力で、その丸みを帯びたフォルムが特徴です。

取り外し可能なダブルチェーンが付属しており、肩掛けや斜め掛けなど様々なスタイルを楽しむことができます。

どのサイズでも10万円以上も値上げされたので、より一層手が届きにくい存在となりました。

19cmと24cmでも100万円を超える販売価格になるかもしれないため、欲しい場合は早めにゲットすることをおすすめします。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
19cm（XXS）	862,400円	862,400円	＋103,400円
24cm（XS）	936,100円	936,100円	＋110,000円
28cm（S）	1,017,500円	`1,017,500`円	＋111,100円
33cm（M）	1,091,200円	1,091,200円	＋111,100円

シャネル22 ハンドバッグ

シャネル22はマトラッセのようなクラシカルなデザインではなく、より現代的でシンプルなデザインが特徴です。

カーフスキンを使用しており、軽量で柔らかくて体に馴染みやすいのが魅力で、カジュアルな服装にもフォーマルな服装にも合わせやすいです。

ハンドバッグのラージサイズが、今回の値上げでついに100万円を突破し、スモール・ミディアムも大台に乗りそうな勢いです。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
スモール	845,900円	903,100円	＋57,200円
ミディアム	891,000円	952,600円	＋61,600円
ラージ	960,300円	1,026,300円	＋66,000円