2024.10.29 ブランドバッグ･財布

エルメスの定価がアップ！改定後の価格や値上げする理由をご紹介

ぜに屋本店

エルメスはフランスで生まれたラグジュアリーブランドで、バッグ・アクセサリー・時計などを幅広く展開しています。

今回はエルメスアイテムの改定後の定価や、値上げを実施する理由などをご紹介します。

エルメスの直近での価格改定

高級ブランドとして名高いエルメスは、長い歴史の中で創業当時から幾度となく値上げを行ってきました。

近年の価格改定では、2022年2月と8月、2023年1月に実施されています。

今年2024年では2月・8月と行われていますが、全体的には毎回おおよそ10~20%の価格改定が行われており、実際の値上げ額を見るとかなり大幅であると感じられるでしょう。

エルメスが値上げする理由

エルメスが値上げする理由として、主に以下の6つが挙げられます。それぞれ詳しく解説します。

1.為替相場の変動

エルメスはフランスを拠点にする企業であり、世界各国に商品を輸出しているため、商品の価格にはレートが大きく影響します。

例えばユーロに対して日本円が安くなると、ヨーロッパで作られた製品を輸入するコストが高くなります。

最近ではロシア・ウクライナ戦争やアメリカの金利上昇など多数の要因によって、日本ではますます円安が進んでいることからエルメスの定価は上昇しやすいです。

2.燃料費・輸送費の高騰

エルメスの値上げは、燃料費や輸送費の高騰も一因として挙げられます。

近年では世界的な原油価格の高騰をはじめ、2022年から発生しているロシア・ウクライナ戦争などが大きく影響し、燃料費と輸送費が値上がりしています。

また、ロシア・ウクライナ戦争が勃発したことで、欧米諸国はロシアに経済制裁を課しています。

ロシアからの原油や天然ガスの供給が滞っているため、戦争が終わらない限り、燃料費・輸送費の高騰は止まらず、エルメスも値上げし続ける可能性があるでしょう。

3.原材料の高騰

エルメスの商品には、高品質なレザーや貴金属を含んだパーツなどが多く使用されています。

そのため、原材料が値上がりすると、定価にその分を上乗せして販売せざるを得ないのです。

こうした原材料は希少性が高く、確保が非常に困難となっていることから製造コストが多くかかり、定価が上昇してしまうのです。

4.職人の人件費の高騰

エルメスがその美しさや価値を維持し続けるには、専門性の高い技術を習得した熟練の職人が必要となります。

勤続期間が長ければ長いほど習熟度は上がるので、職人の給料や教育費はどんどん増加して定価に反映されます。

また、インフレーションの影響から世界的に最低賃金が引き上げられているうえに、ヨーロッパの労働コストは日本と比べると2倍近くあることから、企業はさらに多くの人件費がかかります。

高い人件費を得るためにも、定価の値上げを実施しているのです。

5.コロナ禍の影響

2020年、世界中で混乱を巻き起こしたコロナウィルスによるパンデミックにより、ロックダウンが実施されました。

その結果、エルメスの工場や店舗は休業に追い込まれて商品の供給量が激減し、ブランド市場での需要と供給のバランスが崩れました。

さらに、海外渡航も大幅に制限されたため、観光客による購入も減ってしまいました。

現在パンデミックは終息したものの、依然として需要に供給が追いついておらず、購入者を選別するという意味も含めて値上げが行われています。

6.ブランドのイメージ戦略

エルメスをはじめとする高級ブランドは、その価値を維持したり、今よりもさらに高めたりするために値上げを行う、というブランド戦略を繰り出す場合があります。

値上げをすることでブランドのイメージを引き上げて、「気軽に購入できない」「選ばれた者しか手が届かない」といった存在となることが目的です。

人は本能的に希少価値が高いものに惹かれるため、なかなか手に入らないほど高い定価に設定することで購買意欲を搔き立てる効果が生まれます。

一部の人しか買えないほど値上げすることで、ハイブランドであることをアピールでき、ブランドのイメージや価値を損なわないように工夫しています。

エルメスで定価がアップした商品

ここからはエルメスで定価がアップした商品を、シリーズ別に一覧にまとめてご紹介します。

2024年10月現在、最も新しい値上げのタイミングは同年8月となります。

ですが、以下では商品を全体的に値上げしたタイミング前後の価格を掲載いたします。

表の「値上げ前の価格」は2023年1月以前、「値上げ後の価格」は値上げを実施した2024年2月時点での価格を掲載している点にご留意ください。

バーキン

バーキンはエルメスを代表するバッグの1つで、その高い品質と希少性から「バッグのロールスロイス」とも呼ばれています。

A4サイズの書類も収納できる十分な容量と使いやすさを追求した設計になっていて、厳選された上質な革で作られたシンプルなデザインが特徴です。

今回値上げされたバーキンは一律で264,000円の価格上昇となり、ますます手が届きにくい存在となりました。

バーキン30は200万円を超えそうな勢いで値上がりしているので、なるべく早めのお買い求めをおすすめします。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
バーキン25 トリヨンクレマンス	1,474,000円	1,738,000円	＋264,000円
バーキン25 トゴ	1,474,000円	1,738,000円	＋264,000円
バーキン30 トリヨンクレマンス	1,639,000円	1,903,000円	＋264,000円
バーキン30 トゴ	1,639,000円	1,903,000円	＋264,000円

ケリー

ケリーは台形のシルエットにフラップ（蓋）を被せ、クロア（ベルト）で開閉するシンプルなデザインが特徴です。

流行に左右されない普遍的なデザインで、内ポケットは少ないですがA4サイズの書類も収納できるものが多く、実用性も高いです。

値上げ率は14~17％を記録しています。ケリーは非常に知名度が高いモデルですので、今後はもっと高い販売価格なると予想されます。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
ケリー25 トリヨンクレマンス ※内縫い	1,452,000円	1,705,000円	＋253,000円
ケリー25 トゴ ※内縫い	1,452,000円	1,705,000円	＋253,000円
ケリー25 エプソン ※外縫い	1,562,000円	1,782,000円	＋220,000円
ケリー28 トリヨンクレマンス ※内縫い	1,562,000円	1,804,000円	＋242,000円
ケリー28 トゴ ※内縫い	1,562,000円	1,804,000円	＋242,000円
ケリー28 エプソン ※外縫い	1,639,000円	1,881,000円	＋242,000円

コンスタンス

コンスタンスはエルメスの頭文字である「H」をデザインした大きな金具が特徴で、ブランドを象徴するアイコンとなっています。

バーキンやケリーに比べるとコンパクトなサイズ感で、普段使いしやすい点が魅力です。

コンスタンスは20万円近く値上がりしていますが、エルメスを代表する人気モデルですので、今後さらに値上げしても需要は衰えないと考えられます。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
ミニエプソン	1,166,000円	1,364,000円	＋198,000円

ピコタンロック

ピコタンロックは、シンプルで可愛らしいデザインが人気のトートバッグです。

カジュアルな服装にも合わせやすくデイリーユースにぴったりで、コンパクトなサイズ感でありながら、財布やスマートフォンなど必要なものがしっかり収まるほどの容量があります。

ピコタンロックの中でもPM（18）のトリヨンクレマンスは特に値上げ幅が大きく、18%もの値上げ率を叩き出していて、ますます販売価格が高くなる見込みです。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
PM（18）トリヨンクレマンス	415,800円	490,600円	＋74,800円
PM（18）トリヨンモーリス	426,800円	501,600円	＋74,800円
MM（22）トリヨンクレマンス	457,600円	531,300円	＋73,700円
MM（22）トリヨンモーリス	466,400円	541,200円	＋74,800円

リンディ

リンディは可愛らしい丸みのあるフォルムが特徴で、コンパクトな見た目ですがマチが広く、意外と多くの荷物が入ります。

ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても使える2WAY仕様で、その日の気分やコーディネートに合わせて使い分けられます。

値上げ率は10~15％ほどと、今回の価格改定の中では比較的緩やかな方ではありますが、今後はもっと高い値上げ幅になる可能性が捨てきれません。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
26 トリヨンクレマンス	1,166,000円	1,287,000円	＋121,000円
30 トリヨンクレマンス	1,232,000円	1,419,000円	＋187,000円

ボリード

ボリードは1923年に発表された、世界で初めてファスナーが付いた革製のバッグとして有名です。

エルメスの歴史を語る上で欠かせない存在であり、その伝統的なデザインは多くのファンを今なおトリコにしています。

27サイズのエプソンは今回の値上げで100万円を超え、今後も価格改定は止まらないと予想されます。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
27 エプソン	905,300円	1,063,700円	＋158,400円
31 エプソン	1,221,000円	1,430,000円	＋209,000円

ボリード1923

ボリード1923は、エルメスが誇る歴史あるバッグ「ボリード」の原点に回帰した復刻モデルです。

オリジナルのデザインを忠実に再現しているため、よりクラシックな印象で高級感を漂わせます。

今回はミニサイズは値上げされませんでしたが、いつ価格改定されてもおかしくないでしょう。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
25 エプソン	941,600円	1,100,000円	＋158,400円
30 エプソン	1,111,000円	1,298,000円	＋187,000円

エヴリン

エブリンはエルメスの頭文字である「H」型のパンチングが特徴で、馬のブラッシング用品を持ち運ぶために考案されたという歴史を持ち、その機能性とカジュアルなデザインが目を引きます。

丸みを帯びたフォルムと肩から斜め掛けできるショルダーストラップが魅力で、カジュアルなスタイルに合わせやすいデザインです。

エブリンはエルメスの中では比較的手が届きやすい価格帯に留まっているので、今以上に高くなる前にゲットすることをおすすめします。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
TPM（ミニ）トリヨンクレマンス	281,600円	326,700円	＋45,100円

ガーデンパーティー

ガーデンパーティーはその名前の通り、もともとはガーデニング用品を入れるために作られたバッグです。

底面が大きく開くため荷物の出し入れがスムーズに行え、収納力も抜群でA4サイズの書類も楽々収納できます。

特にTPM（30）サイズのトワルアッシュ＋ネゴンダは値上げ率20%を叩き出しており、今後もっと値上がりする可能性があります。

商品名	値上げ前の価格	値上げ後の価格	値上げ額
TPM（30）トワルアッシュ＋ネゴンダ	299,200円	359,000円	＋59,800円
TPM（30）ネゴンダ	520,300円	610,500円	＋90,200円
PM（36）トワルアッシュ＋ネゴンダ	344,300円	401,500円	＋57,200円
PM（36）ネゴンダ	546,700円	640,200円	＋93,500円