2025.06.13 ブランドバッグ・財布
ボロボロのブランドバッグでも売れる!高価買取の条件と業者選びのコツ
ぜに屋 本店

ボロボロになったブランドバッグを処分する際、「買取に出す価値があるのか」と悩む方は少なくありません。しかし実際には、シャネルやルイ・ヴィトンなどのハイブランド品なら、汚れや破損があっても買取可能なケースが多く存在します。
本記事では、状態不良のブランドバッグを高値で売却するための具体的な条件・業者選びのポイント・価格アップのテクニックを解説します。
ぼろぼろのブランドバッグが買取可能な3つの条件

状態が悪いブランドバッグでも買取してもらえるかどうかは、いくつかの重要な条件によって決まります。これらの条件を満たしているかどうかで、買取の可否や査定額が大きく変わってくるでしょう。
人気ブランドであること
世界的に知名度の高いブランドの製品は、たとえコンディションが良くなくても中古市場で安定した需要が期待できます。シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンといった一流ブランドなら、角が擦れていたり表面に傷があったりしても、買取対象となる可能性が高いでしょう。
例えば、ルイ・ヴィトンのスピーディー30は、状態にもよりますが平均8,000円から20,000円程度で買い取られているケースがあります。これは、ブランドの持つ価値と中古市場での需要の高さを示しています。一方で、あまり知られていないマイナーブランドやノーブランド品の場合、どれほど状態が良好でも買取を断られてしまうことがほとんどです。
買取を検討される際は、まずお手持ちのバッグが市場価値のあるブランドかどうかを確認することが大切でしょう。人気ブランドの製品であれば、思っている以上に価値が認められるかもしれません。

正規品の証明ができる(ギャランティーカードなど)
ブランドバッグの査定において、そのアイテムが本物であることを証明できるかは非常に重要なポイントです。シリアルナンバーや刻印、付属品の存在が、査定額に大きな影響を与えることがあります。
2025年に実施された買取業者へのアンケート調査では、付属品が揃っている場合に平均23%も査定額が上昇するそうです。保証書やギャランティカード、ブランド純正の保存袋(ダストバッグ)などがあれば、ぜひ一緒に査定に出しましょう。
シャネルの一部のヴィンテージモデルのように、製造当時からシリアルナンバーが付いていない製品も存在します。そのような場合は、査定時にその旨を説明すれば適切に判断してもらえるでしょう。正規品であることを示す材料は、できる限り多く揃えておくことがおすすめです。
基本的な機能を保持している
どれほど価値のあるブランドバッグでも、バッグとしての基本的な機能が著しく損なわれていると、買取価格に大きく影響してしまいます。ファスナーがスムーズに開閉できる、底部に大きな破れがない、取手がしっかりと付いているなど、最低限の使用に耐えられる状態が求められるでしょう。
完全に機能しないジャンク品と呼ばれる状態のバッグでも、諦めるのは早いかもしれません。質大蔵のような専門業者では、独自の修理技術や提携工房を活用して、そのような状態の品物でも買取を行っているケースがあります。
修理にかかる費用が、修復後の販売見込み価格を上回ってしまう場合は、買取不可と判断されることもあります。
買取金額を上げる5つのテクニック

状態の良くないブランドバッグでも、工夫次第で査定額をアップさせることは可能です。これらのテクニックを活用して、少しでも有利な条件で売却を目指しましょう。
できるだけ多くの買取店を当たってみるのも大切
ブランドバッグの査定額は、買取業者によって意外なほど差が出ることがあります。一つの店舗だけで判断せず、複数の業者に査定を依頼することで、より高い価格を提示してくれる業者を見つけられるでしょう。
各買取店では、特定のブランドの在庫状況や販売ルート、査定基準が異なっています。そのため、同じバッグであっても業者によって評価が変わることは珍しくありません。時間をかけて複数の見積もりを取ることで、お手持ちのバッグの適正な買取相場を把握できるはずです。
手間はかかりますが、この比較検討が高価買取への最も確実な道筋と言えるでしょう。
付属品を可能な限り揃える
購入時に付属していたアイテムは、査定額に想像以上の影響を与えることがあります。保証書が見つからない場合でも、専用の箱やダストバッグがあるだけで査定額が向上するケースは多いものです。
2024年の買取相場比較では、保存袋(ダストバッグ)の有無だけで平均5,000円もの差が生じたというケースもあります。エルメスのケリーバッグなどでは、ショルダーストラップの有無が査定額に大きく影響することもあるでしょう。
キャンペーン時期を狙う
多くの買取業者では、定期的に買取強化キャンペーンを実施しています。特定のブランドを対象とした買取額アップキャンペーンや、季節の変わり目に合わせた特別企画などを狙うことで、通常よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性があります。
ボーナス時期や年末年始、新生活が始まる春先などは、中古ブランド品の需要が高まる傾向にあります。この時期に合わせて買取を強化する業者も多いでしょう。買取業者のウェブサイトやSNSをチェックして、お得なキャンペーン情報を見逃さないようにしたいですね。

正規修理歴を証明する
ブランドバッグに修理が必要になった際、メーカーの正規店や正規サービスセンターで修理を行うことがあるでしょう。その際に発行される修理明細書や証明書は、査定時に大きなアドバンテージとなります。
例えば、エルメスのバッグを公式リペアサービスで修理した場合、その証明書があれば修復箇所があっても査定減額率を抑える効果が期待できるます。正規店での修理は、ブランドの基準に沿った適切な材料と技術で行われるため、バッグの価値を維持しやすいと評価されます。
逆に、非正規の修理店で修理を行うと、オリジナルとは異なる部品が使用されたり、不適切な方法で修理されたりして、かえってバッグの価値を大幅に低下させてしまう危険性があるため、注意が必要です。
状態が悪いブランド品を売る前に押さえたいポイント

ブランドバッグの売却を検討される際は、まず現在のコンディションを正確に把握することが重要です。どのようなダメージがあるのか、それが査定額にどう影響するのかを理解しておきましょう。
査定額が下がる主なダメージ要因
ブランドバッグの状態は査定額に大きな影響を与えますので、たとえ細かなスレ傷やバッグの四隅の角の剥がれであっても、減額の対象となります。
特に、素材のベタつきや生地の裂け、大きな破れといった修復が困難な重度の劣化が見られる場合は、査定額が大幅に下がったり、場合によっては買取不可と判断されたりすることもあります。
買取店が「リスク込み」で査定額を抑える理由
状態の良くないブランドバッグの査定額が低くなってしまうのには、買取業者側の事情も大きく関係しています。汚れや傷みが目立つ商品は、そのままの状態では次の買い手を見つけるのが困難で、長期間在庫として抱えてしまうリスクが生じます。
買い取った後に再販可能な状態にするためには、専門的なクリーニングや修理が必要になることが多く、そのためのコストが発生します。また、状態が悪い品物の場合、真贋鑑定により多くの時間と手間がかかる場合もあります。
これらの修復・クリーニング費用、在庫リスク、真贋確認の追加作業などを考慮すると、買取業者は将来的な販売価格からこれらのコストを差し引いた上で、自社の利益を確保できる範囲内で買取価格を提示せざるを得ません。そのため、どうしても査定金額は控えめに設定される傾向にあるのです。

ぼろぼろでも買取してくれるブランド例
状態が良くなくても買取してもらいやすいブランドには、いくつかの共通した特徴があります。これらのブランドの製品であれば、コンディションに不安があっても諦める必要はないでしょう。
ルイ・ヴィトン:流通量の多さが強み
ルイ・ヴィトンは世界的に非常に高い人気と知名度を誇り、中古市場においても常に安定した需要があるブランドです。その圧倒的なブランド力と世界中に広がる充実した再販ルートから、多少状態が悪くても価値が認められやすいのが大きな特徴です。
モノグラムやダミエといった代表的なラインのバッグは、角が擦れていたり、ヌメ革にシミや変色が見られたり、内部にベタつきが生じていたりするような状態でも、比較的買い手が付きやすい傾向にあります。これは、ルイ・ヴィトンの製品が元々丈夫に作られていることに加え、修理やリメイクを施して再利用する文化も根付いているためでしょう。
古いモデルであっても、ヴィンテージ品としての価値が見出されることもあり、他のブランドでは買取を断られてしまうようなコンディションのバッグでも、ルイ・ヴィトンであれば買取の可能性は十分にあります。
シャネル:修復前提のニーズが根強い
シャネルも中古市場で絶大な人気を誇るハイブランドの一つです。特に近年では、ヴィンテージシャネルと呼ばれる古い年代の製品の人気が世界的に高まっており、多少状態が悪くても修復やリメイクを前提として探しているコレクターが数多く存在します。
象徴的なマトラッセのチェーンショルダーバッグは、長年の使用による色褪せ、型崩れ、革の傷み、金具の変色や錆などが見られる状態であっても、専門業者や個人の間で活発に取引されているでしょう。シャネルの製品は、その洗練されたデザインと時代を超えて愛される普遍的な魅力から、多少のダメージがあっても「シャネルらしさ」が失われていなければ十分に価値が認められるのです。
シミや汚れなどを独自の技術で修復し、買取査定を行うシステムを採用していることもあります。修復技術の向上により、従来なら買取不可とされていたような状態の品物でも、可能になるケースもあるのです。
エルメス:職人修理で価値を回復
エルメスは最高級の素材と卓越した職人技によって生み出されるバッグで世界的に知られ、その比類なき品質の高さから中古市場でも極めて高い評価を得ています。特にバーキンやケリーといった代表的なモデルは、新品の入手が非常に困難であることから、中古品であっても高値で取引されることが珍しくありません。
エルメスのバッグは厳選された上質な革を贅沢に使用しているため、元来非常に耐久性に優れています。そのため、長年の使用によって傷みや汚れが生じたとしても、専門の職人による適切な修理やメンテナンスを施すことで、その美しさや機能を回復させることが可能な場合があります。
この「修理してでも使い続けたい」という需要の高さが、状態の悪いエルメス製品でも買取の対象となる理由の一つです。

買取トラブルを防ぐための注意点

ブランドバッグの買取を安全に進めるためには、起こりうるトラブルを事前に把握し、適切な対策を講じることが重要です。特に高額な取引になることも多いため、慎重な対応が求められるでしょう。
違法コピー品のリスク
ブランド品の買取市場において、残念ながら偽物の流通は深刻な問題となっています。2025年では、鑑定依頼品の一定の割合が模倣品であることが判明しており、問題は深刻化しています。
自身がコピー品と知らずに購入し、それを本物だと思って買取に出してしまうケースもあれば、悪意を持ってコピー品を売ろうとするケースも存在します。どのような事情であれ、コピー商品を売買する行為は商標法などの法律に抵触する可能性があり、違法です。
万が一、買取に出した品物がコピー品であると判明した場合、買取を拒否されるだけでなく、意図的に売却しようとしたと判断されれば法的な問題に発展する可能性も否定できません。多くの買取業者は専門の鑑定士が真贋を厳しくチェックしており、精巧に作られたスーパーコピーであっても見抜く知識と経験を持っています。
出所の疑わしい品物や、極端に安価で販売されているブランド品などを安易に買取に出すことは避けるべきでしょう。
契約書の重要項目確認
ブランドバッグの買取が成立する際には、買取業者から買取契約書や買取承諾書といった書面への署名を求められるのが一般的です。この契約書は買取の条件を明確にし、後のトラブルを防ぐために非常に重要な書類となりますので、内容をしっかりと確認することが不可欠です。
注意して確認すべき項目としては、買取金額が口頭で伝えられた金額と相違ないか、支払い方法が現金手渡しなのか銀行振込なのか、また振込の場合はいつ頃入金されるのか、キャンセル条件として一度契約が成立した後にキャンセルは可能なのか、可能な場合の条件や手数料の有無はどうなっているのかなどが挙げられます。
買取承諾書には通常、買取を依頼する人の氏名・住所・連絡先、買い取る商品の詳細、買取金額、商品の所有権がいつ業者に移転するのか、万が一商品が盗品やコピー品であった場合の取り決めなどが記載されています。
これらの内容を十分に理解し、疑問点があれば必ず署名する前に業者に質問し、全て納得した上で契約することが大切です。安易にサインしてしまうと、後で不利な条件に気づいても取り返しがつかなくなる可能性があります。時間をかけてでも、契約内容をしっかりと確認することをおすすめします。
まとめ
「もう使えないかも」と諦めかけていた、状態の良くないブランドバッグでも、適切な知識と業者選びによって思わぬ価格で売却できる可能性があります。シャネル、ルイ・ヴィトン、エルメスといった人気ブランドであれば、たとえ使い古した状態でも価値を認めてもらえるケースは少なくありません。重要なのは、人気ブランドであること、正規品の証明ができること、基本的な機能を保持していることという3つの条件を満たしているかどうかです。
そして、複数の買取店での査定、付属品の準備、キャンペーン時期の活用、正規修理歴の証明といったテクニックを駆使することで、査定額のアップも期待できます。
買取を進める際は、コピー品のリスクや契約書の内容確認など、トラブルを避けるための注意点も忘れずに確認しておきましょう。

バイヤー情報
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お客様からお持ちいただくお品物にはお思い出やストーリーがあると思っています。
そんな大切なお品物を次のお客様に責任を持って繋ぐ事が鑑定士の仕事だと強く感じています。
お客様とお話することが好きなので、ぜひたくさんお話を聞かせてください!
素敵なお品物を拝見出来る事を楽しみにしております。
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