2024.01.24 ブランドジュエリー
【ヴァンクリーフ&アーペル】定価が高い理由!値上げ情報や人気ジュエリーについて解説
ぜに屋 本店
ヴァンクリーフ&アーペルは、人気コレクションである四葉モチーフのアルハンブラのシンプルなデザインでも40万円を超える高い価格です。
そこで今回は、ヴァンクリの定価が高い理由や値上げの理由、安く買う方法などについて解説します。
ヴァンクリが高い理由
ヴァンクリーフ&アーペルは、ティファニーやカルティエ、ブルガリ、ハリーウェンストンに並ぶ世界5大ジュエラーであり、パリ5大ジュエラーのひとつです。
世界的に認められたジュエラーであるため、価格も最高級レベル。
ヴァンクリのアイコンであるマザーオブパールを使用したヴィンテージ アルハンブラのペンダントは定価429,000円、フリヴォル ペンダント ミニモデルも291,500円と非常に高価です。(2023年1月現在)
ヴァンクリのジュエリーはなぜここまで高いのでしょうか。
そこでここでは、ヴァンクリが高い理由について解説します。
職人が一つ一つ手作業で作っているから
ヴァンクリが高い理由のひとつに、職人がジュエリーをひとつひとつ手作業で作っていることが挙げられます。
公式YouTubeでは、アイコンコレクションであるアルハンブラの一部の製造工程が公開されており、ルーペを使いながらゴールドフレームの研磨を行い、チェーンをセットし、四葉の天然石をフレームにセットしている姿が見られます。
(参考:vancleefarpelsjapan公式You Tube|アルハンブラ コレクション メイキング)
さらに、ネックレスやブレスレットなどのチェーンの環は、一つ一つ宝石職人によって点検されており、手間と労力がかかっていることが分かります。
また、ひとつのジュエリーにデザイナー、セッティング職人、研磨師、宝石細工職人、ジュエリー職人など、それぞれの分野に特化した職人が卓越した技術を出し合って作り上げているのです。
すべて手作業で作られるため、1日の生産数は決まっており、必然的に1つの価格が高価になります。
高級天然素材を使用しているから
ヴァンクリのジュエリーは18Kを主な素材とし、コレクションによってサファイアやエメラルドといった宝石も使用しているため、販売価格が高価になってしまいます。
さらにアルハンブラコレクションは、以下のような天然素材を使用しています。
- マザーオブパール
- オニキス
- カーネリアン
- マラカイト
- タイガーズアイ
- ターコイズ
- カルセドニー
どれも厳選した天然石を使用していますが、タイガーズアイなどの天然石はそれぞれ表情が異なるため、実物を実際に見て購入したいと希望する方も少なくありません。
また、ヴァンクリで使用しているダイヤモンドは米国宝石学会(GIA)基準で最も品質の高いものを使用しています。
ダイヤモンドカラーは、最高レベルの無色またはエクストラホワイトを厳選。
センターストーンには無色のものだけを使用しており、高価な一品であっても婚約指輪や結婚指輪としても人気があります。
使用している素材や天然石、宝石を厳選しているからこそ、世界的に認められる美しいジュエリーが生み出されていますが、それに伴い定価も高くなります。
ブランドイメージを大切にしているから
ヴァンクリは、世界5大ジュエラーのひとつであり、モナコ公妃グレースなども愛用していた歴史があるブランドとして、ブランドイメージを大切にしていることから、安価で販売することはしません。
さらに、ブランドイメージを大切にしていることは、ヴァンクリの正規店の立地を見ても分かるでしょう。
2023年1月現在、ヴァンクリの正規店は国内19店舗、世界に130店舗以上ありますがどこも一等地に店を構えています。
また、付属しているケースも一貫して豪華であり、フリマサイトではネックレスケースだけで3,980円の値で取引されているほどです。
2020年には、公の場ではじめて英国王室のキャサリン妃がアルハンブラを身に着けている姿を見せていることからも、ヴァンクリの人気の高さを感じます。
安価で売り出さず、ブランドイメージを大切にし、守り抜くことで誕生から100年経った現在でも世界中の女性から注目を集める憧れのブランドとなっています。
ヴァンクリが値上げする理由
ヴァンクリが高い理由をご紹介しましたが、10年前から現在の価格で販売され続けているわけではありません。
実は、10年前は約20万円だったヴィンテージ ペンダントが、現在は定価40万円を超えるなど約2倍に値上げされています。
ヴァンクリが値上げをする理由は、世界的に金の需要が増え、金相場が上昇したことが影響しています。
コロナ危機によって、安全資産である「金」への投資が増え、さらにロシアによるウクライナ侵攻によってさらに金相場の上昇に拍車をかけました。
さらに、金はスマホやパソコンの製造にも使用されるため、「機器の生産が増える=金の需要が増える」ことになり金相場も上がります。
ヴァンクリのジュエリーの主な原材料である金の高騰が、値上げの主な原因と言えるでしょう。
また、最低賃金の引き上げや労働人口の減少によって、人件費の上昇もジュエリーの価格に反映されます。
日本だけでみると、円安の影響も少なからず影響しており、ヴァンクリのみならず多くのハイブランドで値上げは続くと見られています。
ヴァンクリの人気ジュエリーコレクション
高いと感じるヴァンクリですが、「それでも欲しい!」と人気のあるコレクションをご紹介します。
「高い買い物だから失敗したくない」という方も参考にしてください。
アルハンブラ
ヴァンクリのアイコンである四葉モチーフの「アルハンブラ」。
登場は1968年であり、50年以上経った現在でも人気の高さは健在です。
現在は6種類のコレクションを展開していますが、主にコレクション登場時のアルハンブラをオマージュした「ヴィンテージ アルハンブラ」と、ポップなデザインが特徴的な「スウィート アルハンブラ」のバリエーションが多く展開されています。
「ヴィンテージは手が出せない」という方は、ひとまわり小さなモチーフのスウィート アルハンブラがおすすめです。
フリヴォル
2003年に登場した比較的新しいコレクションの「フリヴォル」。
自然美を表現した立体感のある花のモチーフは人気が高く、アルハンブラ同様に中古価格は定価とほとんど変わりません。
モチーフには4つのサイズ展開があり、それぞれ異なる印象を与えるため、用途や予算に合わせて検討してみましょう。
2020年にはじめてローズゴールドを使ったデザインが登場し、現在もラインナップされています。
ペレル
繊細なゴールドの球体が連なるデザインが魅力の「ペレル」は2008年に誕生。
10万円代から購入できるものから100万円を超えるものまで幅広く展開しており、指輪は結婚指輪としても人気が高いコレクションです。
以前までは中古市場でも、アルハンブラやフリヴォルよりも定価に対する買取価格が低い印象でしたが、現在ではペレルの指輪の人気も高く、高水準で買取されています。
ヴァンクリを安く買う方法
素材が高騰していることや、人件費の高騰から、値上げが止まらないヴァンクリですが、安く買う方法もあります。
「少しでも安く購入したい」という方は参考にしてみてください。
国内の免税店で購入する
国内の免税店で購入することで、少し安く購入できます。
しかし、国内にあるヴァンクリの入っている免税店は、沖縄県那覇市おもろまちにある「T ギャラリア 沖縄 BY DFS」のみです。
割引率は商品によって変わりますが、約11%オフの価格で購入可能と言われています。
ただし、安く購入できることから、人気商品の在庫はほとんどなくお目当てのジュエリーが購入できるかは運次第です。
「お目当てのジュエリーを必ず購入したい!」という方にはおすすめできません。
また、沖縄までの旅費を考えると、近くの正規店で購入するほうが安いでしょう。
海外の正規店で購入する
ヴァンクリはフランス・パリに拠点をおくブランドのため、現地で購入すると安いと思われがちですが、実はそうでもありません。
フランス価格 | 日本価格 | |
ヴィンテージ アルハンブラ ペンダント | 3150€(504,000円) | 429,000円 |
フリヴォル ペンダント ミニモデル | 2160€(344,600円) | 291,500円 |
(2023年1月現在、1ユーロ160円計算)
現在のレートでは、アルハンブラのペンダントもフリヴォルのペンダントも日本で購入するほうが安いです。
しかし、フランスでは1店舗につき100ユーロ以上の利用があり、免税条件をクリアしている方には12%の付加価値税が免除され、払い戻しが受けられる制度があります。
現在のレートでは、払い戻し後も日本で購入したほうが1万円ほど安い計算になりますが、1€=140円など円安が回復すれば、日本でヴァンクリを購入するよりも安くなる計算です。
ただし、払い戻しの申請には、購入した際に店員さんに免税書類をお願いし、必要書類を用意したうえで自ら手続きする必要があります。
中古で購入する
ヴァンクリは資産価値が高いため、中古市場でも高く販売されているものの、新品に比べると数万円安く購入できます。
また、ヴァンクリは日本国内でも人気のブランドであるため、中古市場でも人気アイテムが多く出回っていることから、お目当てのアイテムも見つけやすいです。
さらに、ヴァンクリの人気アイテムは在庫がないことも多く、人気アイテムはオーダーをストップしている場合も少なくありません。
中古市場では人気の商品ほど見つかりやすいため、「正規店でなかなか手に入らない」という方は中古アイテムに目を向けてみるのもおすすめです。
しかし、ヴァンクリは中古でも高額で取引されている人気のブランドであるため、偽物も多く出回っています。
購入する際は信頼できるお店を選ぶことを忘れないようにしましょう。
ヴァンクリーフ&アーペルの買取価格と資産価値
ヴァンクリは世界5大ジュエラーのひとつとして、品質やデザイン性の高さが認知されており、世界的に需要が高く、資産価値が高いブランドです。
ゴールドやダイヤといった高級素材を使用しているため、価値も下がりにくく、中古市場でも高値で取り引きされています。
特にヴァンクリのアイコンでもあるアルハンブラやペレルなどは資産価値が高く、求めているデザインの在庫が正規店にない場合もあるほどです。
以下は、私共ぜに屋が買取を行ったヴァンクリの買取価格です。
アイテム名 | 買取価格 |
---|---|
ペルレ スモール リング | 143,000円 |
ペルレ ヴァリアシオン リング | 192,000円 |
フリヴォル ミニ ペンダント | 220,000円 |
スウィートアルハンブラ パピヨン ネックレス | 111,000円 |
スウィートアルハンブラ カーネリアン | 130,000円 |
スウィートアルハンブラ イヤリング | 150,000円 |
「ヴァンクリーフ&アーペル ペルレ スモール リング」は2024年1月現在、定価122,100円なのに対し、2023年10月に定価よりも高額な143,000円で買取されています。
また、「ヴァンクリーフ&アーペル フリヴォル ミニ ペンダント」の買取では、現在の定価291,500円に対して、買取率は75%超えの220,000円で取り引きされました。
買取実績からも現在のヴァンクリの資産価値が高いことが分かります。
ヴァンクリの売却を検討している方は一度、無料査定で現在の価値を知っておくことも大切です。
ヴァンクリの品質の維持にはコストがかかる
ヴァンクリが高い理由は18Kを主に使用し、ジュエリーによってエメラルドなどの宝石を使用していること、さらに厳選された天然石を使用していることが挙げられます。
特に金は、近年価格が上昇傾向にあり、ヴァンクリだけでなく、多くのジュエラーで値上げが余儀なくされています。
さらに、ヴァンクリの製造工程はひとつひとつ職人さんが手作業で作り上げていることから、1日に作れる数が限られています。
使用する素材を安価なものにし、機械の力に頼ることで手に取りやすい価格での販売は可能ですが、モナコ王妃や英国王室もが愛用するヴァンクリは、ブランドイメージをとても大事にしているため、安価なジュエリーの販売はしません。
価格が高いながらも、世界的にも最高品質のジュエリーを手にできることから、ヴァンクリはこれからも女性の憧れのブランドとして人気が衰えることはないでしょう。
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